for Craftsがつくる未来
ジェネシア・ベンチャーズ主催アクセラで最優秀賞を受賞しました。
錚々たる審査員の方々に、レガシー産業×DXの文脈、食というテーマ、優秀なチームを評価いただけたこと、嬉しく思っています。食材が積み上がる倉庫で一人すすり泣いてました。
改めて、こちらで「for Craftsが解決する課題」「なぜfor Craftsが課題に取り組まないといけないのか」について触れます。
結論
日本の食品製造業は、素晴らしい産業です。クオリティの高い商品を恒常的に製造・供給することに加え、日々移ろいが激しいトレンドに合わせて商品を設計・開発して市場へ投下する。これを続けられるのは、世界でも類を見ないのではないでしょうか。
食品総出荷額は国内33兆円、小売ベースで72兆円を誇る市場です。僕たちの生活インフラである食品製造業ですが、実はこの業界には大きな負が存在します。
下請構造であるために、利益率が少なく再投資に回す体力がない。
原材料の高騰トレンドに依存し、利益幅が圧迫されている。
厳しい品質管理、対応すべき法規制の更新に都度振り回されている。
for Craftsは、並列なこれらの課題に対して食品製造業のオペレーションに入り込み、業界の方々とともに構造的な課題を解決していきます。
そして、そのために多くの人に参画していただく必要があります。
創業経緯
そもそもなぜ起業したのか。for Craftsは、僕が大学を卒業してすぐの22年4月、当時御世話になっていた商社を間借りする形でひっそりと立ち上げました。
僕自身は、学生生活を通して農業の生産から原料卸まで、食品流通の現場に携わってきた背景があります。
大学に通いながら農業研修生となり、それから生産者に適切な価値を還元したいと青果卸を経て、食品専門商社の現場で実務に携わっていました。
いくつかの輸出・輸入の案件に携わらせていただいたなかで感じたことは、仮に僕個人がそこそこ優秀な商社マンになったとしても、そのインパクトは局所的なものでしかなく、僕が20代を賭してやる意義があるのかということ。
他方、僕が現場で目にしてきたこの業界の負を解決することが大きなインパクトにつながるんじゃないかと、創業に至ります。
for Craftsが解決する課題
for Craftsが目指しているのは、だれもがものづくりを続けられる世界線です。サプライヤー・食品製造業の方含めて全ての方々が事業性を突き詰め続けるための、あらゆる摩擦をなくします。
現在は、商品開発におけるオペレーションコストを削減する「食品管理クラウドを皮切りに、冒頭に述べた構造的な課題に対してバリュープロップを見直しながら検証を進めているところです。
1.下請構造であるために利幅が少なく、再投資に回す体力がない。
2.原材料の高騰トレンドから、利幅が圧迫されている。
3.厳しい品質管理、対応する法規制の更新(都度)に振り回されている。
世界が落下した先で
「なぜいまなのか？」と、そのために前提としたい大局に触れます。
「世界はあるべき方向に落下している」と表されるようにテクノロジーの進化によって不可逆的に我々の生活は変化しています。
コロナによるパンデミック、ロシア・ガザ地区の戦争・台湾有事と、地政学リスクが顕現し、それらに合わせてサプライチェーンがめま苦しく変化しています。また、人々の価値観が揺れ動き、市場・ルールが形成されているのは言うまでもありません。
これらの事象が因子として複雑に(けど極めてロジカルに)絡み合った結果、ITが遅れている食品業界に大きな外圧となり、変化の兆しがみられているのが現状です。
そして、ぼくたちは、その先に落ちるだろう未来に先回りするために、あらゆる資源を手繰り寄せられるところに位置しています。
なぜfor Craftsが課題に取り組まないといけないのか
産業構造の変革に必要なのは、愛とアナロジーです。
この業界って、ほんとうに食品に詳しい人が多いんです。僕自身もですが、深くこの領域を愛している人じゃないとやっていけない。けど本質的なイシューを特定して課題を解いていくために必要なのは、水平思考力(アナロジー)です。
for Craftsには、コトに向かって課題解決に挑めるチームが揃っています。そう聞くと「なんかこいつらやってくれそうやな」とそんな気がしてくるはずです。
さいごに
とはいえ、まだ駆け出しで何も成し得ていない状態。
現状、for Craftsでは、実際に実務として商流をつくる現場にいつつも現場のムダを解決する仕組みづくりを並行しています。
世界が落下する先に先回りするための具体的な施策や、重ねてきたラーニングについて、ご興味ある方はぜひお気軽にご連絡ください！🔥
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