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【結婚式】 「自粛」 と 「延期料金」 と 「僕が考えたこと」

こんにちは、たくまです。
4月某日、僕たちが今年5月に予定していた結婚式の日程変更に関する契約書を式場に郵送しました。本当なら、家族や友達に会って愚痴ってやりたい。そんな気分ではありますが、こんな状況なので家にこもってnoteにまとめてやりたいと思います。

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結婚式延期の理由はもちろんお察しの通り、コロナによる自粛です。

ウイルス流行の話題が出てきてから4月7日に緊急事態宣言が出るまで、その前後に結婚式を挙げる予定だった多くの新郎新婦の方々は、決行するのかキャンセルするか沢山悩まれたことかと思います。

僕もその1人でした。

当初予定では、3月にハワイで挙式、5月に日本で披露宴。これまでの人生で最大のイベントだと張り切っていましたが、今月(4月)に入って僕たちは一年後に延期する事を決めました。

今回、同じように式や披露宴を自粛した方、これからどうするべきか迷っているという方に、「こういう人たちもいるんだ」「そんな考え方もあるんだ」という風に少しでも情報が共有できればと思い、結婚式を考え始めてから延期を決意するまでの自分自身の気持ちや状況の変化をまとめました。

【結婚式について】

一般的な結婚の平均年齢からすると、少し早いかもしれない23歳の僕ですが、妻が本当に素敵な女性だったので結婚はすぐに決めました。妻の希望もあり式はハワイで親族で挙げ、その後、友達も呼んで日本で披露宴をしたいと考えていました。

実は僕、これまで外国に行った事がなく、パスポートを持っていなかったので海外で式を挙げると決めた時、ワクワクのボルテージがMAXになり直ぐにパスポートをとりに行きました。

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それからはハワイのどの教会で式を挙げるか、日本ではどんな披露宴にしようかなど想像するだけでワクワクが止まりませんでした。
そんな浮かれていた僕ですが、色々調べてみると結婚式や披露宴の見積もりが自分が想像していたより随分高く、ワクワクのボルテージが少し下がっていくのがわかりました…。

「これまでの人生で1番デカイ買い物や…。」


【結婚式の準備】


僕たちが式場を探し始めたのは、式をしたいと考えていた月の3ヶ月前でした。実は入籍してからすぐに妻の転勤が決まってしまい、しばらく別居状態だったので結婚式の準備を始める時期が少し遅くなってしまいました。

何とか時間をやりくりして、家から一番近いゼクシィの相談カウンターに行く予約を取りました。当日は、カウンセラーの方に自分たちの式は海外で家族挙式、国内で披露宴をという要望を伝えて、海外ブライダル専門店と国内の式場を紹介してもらいました。半年〜1年以上も前から式場を探し始めるカップルも多いようなので不安に思い
「3ヶ月後には式を挙げたいのですが大丈夫ですか?」
 とカウンセラーの方に聞くと
「今からでも全然大丈夫ですよ〜(ニコッ)」
と言われたので安心していました。

でも、実際に式場見学に行くとスタッフの方から
「日程が結構迫っているので希望日が空いているかわかりません。」
「オーダーメイドのドレスがギリギリです」
と言われ、話と違う!と思ったので式の準備は早めに始める事をおすすめします。
(特に男性側が想像しているよりも、遥かに準備に時間も労力もかかると心得ておく方が良いかもしれません。)

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【式の準備が本格的になってきて】

国内の披露宴会場が決まり式の打ち合わせが始まりましたが、一回の打ち合わせがなんと最低3時間〜長いと7時間くらいかかります!だいたい土日のどちらか1日は式の打ち合わせで埋まっていました。

会場に置く花やテーブルクロスなどそんなとこも自分達で決めるのか!?と思うものも多く、打ち合わせが終わり帰宅するといつも、妻とベットに倒れ込んでしまっていました。笑
結婚の準備は体力と頭を使うので思った以上に大変です。

それでも、人生の大イベントなので2人で力を合わせて式を作っていく事がとても楽しく、招待状一枚一枚を封筒に入れて郵送が完了した時は達成感が凄かったです。打ち合わせ中、意見が食い違うこともありましたが、こんなにたくさんのことを2人で話し合って決めたのが初めてだったので夫婦の絆は間違いなく強まりました!

準備も着々と進み、3月のハワイでの挙式の日程が近づいてくる中、世間ではコロナウイルスの影響がどんどんと大きくなっており、ニュースはその話題で持ちきりでした。

【決行 or 延期 or キャンセル?】

僕たちの場合、先に海外挙式を考えていたので、まずは3月のハワイでの挙式をどうするかということを考えなければならない状況になりました。
(その時点では、5月に予定している国内での披露宴は大丈夫だと思い込んでいました。)

毎日2人でSNSやTVでコロナの情報を集めるようになり、悪いニュースがあるたびに妻の顔色が曇っていくのが辛かったです
SNS上でも同じ時期にハワイで挙式を予定していて、決行するかしないか考えている方も多く中には決行するという方もいたので、初めは僕たちも決行の方向で考えていました。この頃には、招待する予定だった親族は招かず2人だけでしようか、という風に考えていました。

更に情報を集めていく中で、旅行者が感染を広めるリスクがあることや、入国や出国ができない可能性もある事がわかり、僕たちはハワイでの挙式を中止する事に決めました。海外挙式は妻の長い間の夢だったので、心が痛かったですが今出来ないことは仕方ない、と無理やり気持ちを切り変えました。
もしかすると、僕の中にはハワイでの挙式は中止にしたけど、国内での披露宴は出来るだろうから大丈夫。といった安心感があったのかもしれません。

しかし、その後もどんどん国内の感染者数も増えてきて状況は悪くなる一方。徐々に、開催できるだろうと思っていた5月の披露宴も開催できるか怪しくなってきていました。

僕たちは式をしたいけど、参列してくれる方々がもし感染したら…。と考えると延期も考えなければいけないと思う様になりました。
招待する人の中には、高齢者や妊婦の方もいたのでそんなリスクをとってまで、結婚式をするのは僕たちのワガママではないかと自分に問いかけていました。

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【延期を迷う大きな障壁】


2人なりに情報収集をしていくうちに、招待する方々のことを考えると披露宴は延期した方がいいかもしれないという思いが強くなるようになりました。

しかし、ここで大きな壁にぶつかります。

式場の担当者に延期について相談すると
「延期料は70万円、キャンセル料は100万円以上かかります。
と言われたのです。
”自粛” は ”自己都合扱い”とのことで、もちろん延期・キャンセル料金は契約書の規定通り。ブライダル保険も自粛ではおりません。(僕たちの場合)
なにもしていないのに、ポンとそんな大金を払うという決断は僕にはできませんでした。

妻と相談し、キャンセル料が更に増えるギリギリまでは状況を見極める事にしました。(更に増えると200万円超え)
その期間中は、もし開催することにしたら無観客でビデオ中継の披露宴をしようかといったことまで考えていました。
そんな中でも状況もどんどん悪くなり、披露宴の決行は厳しい、例え延期料がかかっても延期をしよう気持ちが強くなりました。しかし、延期料で70万円もかかる。これからまだまだお金がかかるライフイベントもあるだろう。落ち着いたら新婚旅行にも行きたい。まだ若い僕たち2人にとって延期料の70万円は、目の前に立ちはだかるとても大きな壁のように思えました。

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【先輩の結婚式に出席】

実は、僕たちの式の1ヶ月前の4月にいつも会社でお世話になっている先輩の結婚式が予定されており、僕はその式に招待されていました。
僕はそれまで知人の結婚式には1回も出た事がなかったので、先輩の結婚式をとても楽しみにしていました。(お葬式には5回出た事があるのですが…。)

「自分たちの結婚式はできないかもしれないけど、先輩の結婚式では精一杯お祝いしよう。」
と考えていましたが、心のどこかに一抹の不安がありました。その不安が的中したように、先輩の式の2日前に会社の上司から電話がありました。

上司「Kさん(先輩)の結婚式は、会社として辞退しようと思う。」
僕 「 ………そうですか。残念ですが、わかりました。」
上司「代表して俺からKさんには伝えるから。」

状況だけを冷静に考えると、その選択は間違っていないと頭では理解できました。しかし、どうしても自分たちと重ねてしまい胸が苦しくなりました。以前から僕たちの結婚式の参考にするために色々と相談していたので、直接KさんにLINEで連絡すると、Kさんから電話がかかってきました。

電話では、先輩たち夫婦の場合、直前ということもあり延期には100万円以上かかる。招待した人のリスクを考えると欠席でも構いませんとしか言えなかった。そのため、親族と有志の知人のみで結婚式をする事にしたと言います。当初の予定では60名規模だった式が、半分以下の30名弱の人数であげる事になりそうだ。とのことでした。
「出席者のことを考えると延期にした方がいいかもしれない。でも今の自分たちの状況を考えてしまうと延期するという決断もできない。」という先輩の気持ちが痛いほどわかっていたので、そのことを妻に話しました。

「じゃあ私も行くわ!だって気持ちわかるから」

と、その先輩に会ったこともない、式にも呼ばれていない妻がすごい漢気(?)を見せ、急遽夫婦2人で式に出席する事となりました。笑

ちょうどその頃、もう少しで式の1ヶ月前を切ってしまう(延期料が更に上がる)という時期についに緊急事態宣言が発令しました。翌日、式場の担当の方から「キャンセル料はかかりますが、規定のお日にちへの延期のみ料金がかからないです」という旨の電話がかかってきました。僕たちはたまたま緊急事態宣言のおかげ(?)で費用はそれまでにかかった実費のみで延期する事ができました。正直、本当に1年後に開催できるかどうかはわかりませんが、100万円のキャンセル料を払うという決断ができない僕にとっては確実に救いの手でした。


そうして、僕たちの式の延期を決めた翌日に、Kさんの結婚式に参列しました。
実際に式に参列してみると、みなさんとても幸せそうで人前式で僕はウルウルきてしまいました。妻の方を見ると先輩と初対面の妻もウルウルしていました。笑

この選択が正解だったかどうかは正直わかりません。でも僕は参列できたことを心の底から嬉しく思いました。もちろん、式からは自宅に直帰し2週間のあいだ極力外出は控えました。

このような状況でしたが、僕は素直に結婚式は幸せを与える素晴らしいイベントだと感じることができました!それと同時に、やっぱり延期になっても妻との結婚式を挙げたいという想いも強くなったのでした。

【僕が考えたこと】

人生の大イベントである結婚式とコロナウイルス流行の時期が重なってしまった事、自分の運を恨みました。ぼんやりとSNSを眺めていると、僕たちと同じように結婚式を延期した方々の苦悩やコロナ離婚という言葉を目にしたりと、辛い思いをしている人が僕たちだけではなく日本中、いや、世界中にたくさんいる事がわかります。

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僕はKさんの結婚式での、新婦さんのあいさつが印象的でした。
「ずっと楽しみにしてきたはずの結婚式が、日を追うごとにどんどん敵になっていく気がしました。でも、本日こうしてみなさんにお会いし、たくさんの人に支えられて生活していることを改めて感じることができ、今は感謝の気持ちでいっぱいです。」

ニュースやSNSは、ネガティブな情報で溢れ返っていて見ていると気が滅入ってしまう時もあります。でも一方で、コロナウイルスをきっかけに僕は以前は全く興味のなかった日本の政治のニュースなども少しずつ見るようになったことも事実です。
もちろん、僕たち夫婦も含めてたくさんの人々に被害を及ぼしているコロナウィルス。一刻も早く元の暮らしに戻ることを願って止みません。しかし、今回感じた「結婚式を予定通り挙げられる幸せ」の様に、これまでの普段の生活では見落としがちになっていた幸せや人との繋がりを改めて確認できる期間と受け止めたいと、僕なりに考えさせられませした。

僕はコロナによって結婚式を延期する事になりましたが、その他にも台風、身内の不幸、天災など様々な理由で延期や中止をせざるおえない状況があると思います。今回、自分がそのような状況に立って改めて、結婚式を挙げれることは本当に奇跡的な事なんだなと思いました!

コロナウイルスの影響で結婚式の延期や中止を検討していた方だけでなく、旅行や様々な予定が無くなってしまったり、離れて暮らしている家族に会えなかったりと辛い思いをされている方々が沢山いると思います。
僕自身は、結婚式の延期を決めるまで何度もインターネットで「結婚式 コロナ 延期 決行」と検索しました。その中で、SNSを通じて辛いのは自分だけではなく同じように悩んで決断を出した方も沢山いる事を知るだけでも、気持ちが少し楽になったので、数ある例のうちの一つのとして僕たちの話が少しでも参考になれば幸いです。


今回かなり長くなりましたが、ここまで読んで頂きありがとうございました!

また次回も読んでいただけると幸いです。

最後まで読んでくださってありがとうございます! まだまだ始めたばかりなので、読んでいただきよかった時はいいねやコメントをいただけると嬉しいです!