フジロック中止についての朝日新聞の報道はよくなかった

普段あまりネガティブなことはTwitterでもnoteでも発しないようにしているんですが。

今回は僕が一年で最も大事な3日間、そして長年大好きなものであるフジロックというものが対象だったので、書いておこうと思います。
やっぱり大好きなものが妙なミスリードによって誤解される様を見るのは、いい気分はしないですし、そういうことはなくなってほしいと思うので。

「フジロック中止」を報じる朝日新聞の記事

今回のフジロック中止を報じる報道の中で、朝日新聞がこうした記事をアップしていました。

フジロック、初の完全中止に　海外からの招待困難で決断 [新型コロナウイルス]：朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASN647DLRN64UCVL01C.html

タイトルに「海外からの招待困難で決断」とあり、本文もこう締めくくられています。

政府は先月25日に発表したイベント開催制限の段階的緩和で、全国的・広域的な野外フェスについては一定の留保や「できれば2メートルの十分な間隔」を保つという条件付きで、8月1日以降の開催を認めていた。主催者側もぎりぎりまで開催の可能性を探っていたが、海外ミュージシャンの招待に困難が生じたことなどから、中止を決断した。

記事内で主催側が中止を決めた理由について言及されているのはこの一節だけで、それがタイトルにもなっています。

この記事を読んだ人の反応

僕は実際には、フジロック公式から届いたLINEで中止を知りましたし、もともとはこの朝日新聞の記事は知りませんでした。

ただ、TwitterのTLで以下のような反応を目にしたんですよね。

この報じ方（記事タイトルと本文）だったら、そりゃそう感じると思うんですよね。

ちなみにこの元ツイートはけっこう広まっていたので、僕のTLにも流れてきましたが、もちろんこう受け取って投稿をした人を責めたい気持ちは全くありません。

フジロック主催側からの発表文

これに対して、フジロックを主催するSMASHやその代表の日高さんが発表している文はこちら。

フジロックに携わる全ての皆さまの安全と健康を考慮し、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、8月21日 (金) 22日 (土) 23日 (日)に予定しておりましたFUJI ROCK FESTIVAL’20の開催を断念し、来年の８月へ延期する事にいたしました。そして、何よりも人々の健康と安全、私たちの生命を脅かすこの危機的な状況を無視することは出来ません。

新型コロナウイルス感染のパンデミックな状況が一日も早く正常化することを期待し、今年も予定通りのフェスティバル開催を目指し、準備してきました。 しかし、緊急事態宣言が解除されてもなお世界的に収束の目処は立っておらず、現時点において日本への入国拒否対象地域の拡大など、厳しい制限措置は未だに解除されていません。

以上は「フジロック・フェスティバル事務局」からのメッセージ（抜粋）。

以下は同ページに載っている、SMASH代表の日高さんからのメッセージ（抜粋）です。

ここからは、今年のフジロックを楽しみにしていた皆さんへのメッセージです。
本当にゴメン、今年のフジロックは開催しないことを決めました。出演してくれるバンドやスタッフ、関係者の皆様、なにより苗場まで来てくれるあなたたち、お客さんの健康と安全面を考えると、主催者として今年の開催を進めることはできないと決心しました。

FUJI ROCK FESTIVAL’20｜NEWS
https://www.fujirockfestival.com/news/detail/4203

この報じ方のどこがよくないか

もちろんフジロック主催側が中止を決めた理由・事情の中には「海外からのアーティスト招聘が難しいこと」はあったと思います。
それは誰にでも分かる話でしょう。

未だに世界的に海外渡航が制限されている世の中ですし、フジロックは特に海外からのアーティストが目玉になっているフェスですから。

ただ、そのことと「海外からのアーティスト招聘が難しいから（それを主な理由として）フジロック中止を決めた」と報道することとは、全く違う話です。

この点がよくないんですよね。

そのために、本来は生まれなかったであろうネガティブな反応が生まれ、フジロックのイメージを毀損していると感じます。

僕はフジロックが大好きです。
大好きなものがそう報じられているのを知り、「これはよくないよ」と書き記しておきたいと思った次第です。

ちなみに同じくフジロック中止を報じる例では、『WWD JAPAN』の記事はこちら。

新潟県湯沢町の苗場スキー場で8月21〜23日に開催を予定していた国内最大級の音楽フェス「フジロックフェスティバル '20（FUJI ROCK FESTIVAL '20）」は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、24回目にして初の完全中止になることが公式サイトで6月5日に発表された。購入済みのチケットは払い戻し、もしくは「フジロック '21」で使用可能な対応をしていく。
4月初旬に「アラバキ・ロックフェス（ARABAKI ROCK FEST.）」や「ジャパン・ジャム（JAPAN JAM）」が中止を発表する中、「フジロック」は4月3日に全29組の第2弾出演アーティストと日ごとのラインアップを発表するなど、開催への意気込みを示していた。

「フジロック '20」の開催が初の完全中止に | WWD JAPAN.com
https://www.wwdjapan.com/articles/1084846

この後に日高さんのメッセージを引用しています。
特にメディアごとに比較をしたいわけではないんですが、ただこうして事実を書いてくれたらいいのになと思うんですけれどね。

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これを書いた僕のTwitterはこちらです。
あまり音楽のことは多く話してないですが、一年で最も楽しみにしているのは苗場での三日間です。

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