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サッカー数字コラム「50」カップ麺2杯分と同じ時間で分かる遠藤保仁の良さ

サッカーについて、数字から連想した内容のコラム書きます。
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2020年のJリーグシーズン途中、遠藤保仁(以下「ヤット」と呼びます)は背中に50という数字をつけてJ2のピッチに立っていた。ガンバ大阪からジュビロ磐田への期限付き移籍である。しかし、僕がその勇姿を90分観る機会は未だない。

一つは、コロナ禍の影響。もう一つは、地上波のサッカー中継撤退だ。

ヤットが移籍した頃には、既にコロナ禍が猛威を振るっていて、スタジアム観戦は叶わなかった。
それならテレビで観るという手もある。しかし、もともとJ2の試合は、地元でもない限り地上波では観られない。それに、ヤットのジュビロ加入の時期から、サッカー中継はちょうどDAZNに移行し始めていた。

僕は、DAZNに入っていない。

そんな中、便利だったのがYouTubeに投稿された「遠藤保仁 2020」で検索すると出てくる5〜6分の動画だ。

ヤットの動画の何が凄いって、直接FKを叩き込んだりアシストをするよりも組み立てのパスが多いプレー集なのである。

普通、この手の動画は
①ゴールを決めた選手
②そのアシストをした選手
③それを防いだディフェンスかキーパーの守備

が映えるものである。中盤でバランスを取ったり、アシストのさらに一つ前の組み立てをするヤットのような選手はプレー集などの動画になりにくい。

しかし、ヤットの組み立ては非常に映える。これはとても凄いことだ。おそらく彼の蹴るどのボールも、難易度に関わらずあっさりかつ美しく弧を描くからだろう。

上記にも示した通り、彼のプレー集は5〜6分である。つまり、カップ麺を作る時間(3分)の2杯分とほぼ同じ時間なのだ。
たったこれだけで良さがわかるのは、彼が日本最高のレジスタである証だ。

因みに、今シーズンの今までのプレー集もYouTubeにアップされている。

カップ麺3杯分と少しの動画もある(もう消えてる?)。もちろん、サッカーは90分フルで(出来ればスタジアムで)観るのが一番だけれど、忙しい現代ではこうした楽しみ方もありかもしれない。

今回の豆知識「50」
1981年1月。第59回全国高校サッカー選手権で、西目農高校のエース・小松晃(こまつあきら)がキックオフすぐに超ロングシュートを決めた。その距離なんと、50メートル。本人曰く、普段常日頃、センターサークルの位置からロングシュートの練習をしていて、その成果だったと言う。
その後、ユース代表にも選ばれヤンマーディーゼルに加入。「釜本邦茂2世」と称されたが、日本代表に選ばれることもなく(B代表の試合には出たが、Aマッチには出ていない)現役を終えた。それでも選手権での50メートル砲は語り草になっている。

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