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人の上に立つ者の心構え

こんにちは!個性型リーダーシップ開発トレーナーの脇坂です。

今日のテーマは「人の上に立つ者の心構え」です!



マネージャーの立場も大事な仕事の一つとして 「人を育てる」ということがあります。

正論を言えば、下記の5つが該当するかもしれません。


人の上に立つ者の5つの心構え


1.信頼と尊重
部下に対して信頼をもち、尊重の意識を持つことが大切です。信頼関係が築かれると、部下は自らの成長に向けて前向きな姿勢を持ちやすくなります。尊重は相手の意見や考えを重視し、コミュニケーションを円滑にする基盤となります。

2.フィードバックの提供

定期的で具体的なフィードバックを提供することが重要です。良い点だけでなく改善すべき点も明示し、成長の機会を提供します。適切なフィードバックは、部下が自分の強みと弱みを理解し、スキルを向上させる手助けとなります。

3.目標設定とサポート

共有された目標を設定し、部下がそれに向かって働くためのサポートを提供します。目標は明確で実現可能なものであるべきであり、達成することで部下のモチベーションと成長を促進します。

4.挑戦と成長の機会を提供

部下に新しいプロジェクトや責任を任せ、挑戦と成長の機会を与えることが重要です。新しい経験を通じてスキルや洞察を深め、自己成長を実感することができます。

5.コミュニケーションと共感

部下とのオープンで効果的なコミュニケーションは、信頼感を構築し、問題解決や課題の共有を円滑にします。また、部下の状況や感情に共感し、理解を示すことで、協力関係が築かれやすくなります。

これらの心構えを持つことで、部下のモチベーションや成長を促進し、組織全体のパフォーマンス向上に貢献することが期待できます。

どうでしょうか?

「そんなん、頭ではわかっとんねん!!」という声が聞こえてきそうです(笑)

なぜ、頭ではわかっているのに上手くいかないのか?

結論から申し上げると、「人を見て法を説け」という言葉があるように、同じ指導法や教育法では万人には通用しないんです。
だから、その人の特徴や個性を見極めて、その人に合った指導法がマネージャーには求められるんです。

「観察力」と「洞察力」

「観察力」とは、部下をよく見ておくこと。朝出社してきた時の表情や仕事ぶり、 あるいは 報告書などを通して今どんなことを感じているのか、調子はどうなのか?ということに興味や関心を持つことが大事です。

「 洞察力」とは、 観察力が表面的なことを見ることで 洞察力とは その人の内面の状態を汲み取ること と定義をしています。
その人の言葉や表現などの表面的なものの裏側にどんな気持ちがあるのか。 その点を察知する力が リーダーや マネージャーには求められます。

すると、部下の立場から言うと、いつも自分のことを見てくれている。見守ってもらえているという、心理的に安心できるんです。

逆に言うと、一部だけを見て叱ったり批判したりしてしまうと、部下の心は離れていきます
それどころか、最悪のケースは離職につながってしまいます。
 当然 退職する時に、部下はホンネを言ってくれません。だから、自分で自分のことに気づかないとどんどん悪循環にはまっていきます。
 

『仕事力」と「人間力」

加えて、リーダーやマネージャーには、「仕事力と人間力」の2つの要素が必要です!と、セミナーや講演会などでもお話をさせて頂くことがあります。
「仕事力」とは、仕事に必要な能力や知識や情報や技術、あるいは ノウハウや経験値と言えるのかもしれません。 しかし、このことはもちろん大事なのですが、現代のような激変の時代において 知識や情報はどんどん 陳腐化していきます。

 なので、新しい知識や情報などをインプットすることは大事ですが、それはアウトプット 、特に実践をすることによって実力に変えていくことが大事になります。

 さらに、思考や マインドセットを磨き 高めていくことがさらに重要な様子だと思っています。 これを 僕は「人間力」と定義しています。
「人間力」とは、健全な価値観、 柔軟な思考力、 物事に対する解釈力、コミュニケーション力、などと 定義をしています。

 そのためには、 物事の原理原則や哲学などの勉強をすることをお勧めします。
あるいは、歴史上の人物や著名人の言葉を、心に留めておくことです。

僕自身、「教育」を言う世界で仕事をさせて頂いているので、特に意識をしている点です。経営者や幹部の皆様含めて、一人でも人を育てる立場の人にお届けしたい「人の上に立つ者の心構え」として
下記に、僕の好きな言葉をご紹介します。

「人の上に立つ者の心構え」のための名言

◉「人間的成長なくして技術的進歩なし」
野村克也(元プロ野球選手・元プロ野球監督・野球解説者)

◉平凡な教師は、言って聞かせる。良い教師は、説明する。優秀な教師は、やってみせる。しかし、最高の教師は、生徒の心に火を付ける。
アメリカの教育者 ウィリアムウォード
※「教師」と言う言葉を「上司」に変換してお読みください!

◉士は己を知る者のために死す
司馬遷「史記」
まともな人間であれば自分の真価を認めてくれるような知遇を得れば、その人のために命も惜しまないという気になるものです。

◉やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず
日本の海軍軍人 連合艦隊司令長官 山本五十六
※個人的見解は、あの時代にこの感覚を持っていたのはすごいと思います。
それは、当時アメリカ留学を経験していて、国内事情だけでなく世界を知っていたので、柔軟で冷静な判断が出来たと言われている

◉「“事業は人なり”という。人間として成長しない人をもつ事業は成功するものではない。事業にはまず人材の育成が肝要だ」
経営の神様 松下幸之助

◉「教育とは流れる水の上に文字を書くような儚いものだ。だが、それを岩壁に刻み込むような真剣さで取り組まなくてはいけない。」
国民教育の父・実践哲学者 森信三先生
参考一般社団法人 実践人の家http://www.jissenjin.or.jp/index.html

この言葉は、僕がセミナー講師、コンサルタントとして常に心にとめている大事な言葉です。
また、森信三先生のプロフィールに、僕の地元大阪にある当時の阿倍野高等女子学校、大阪府立天王寺師範の赴任歴があり、勝手に親近感を持っています(笑)

少しでも参考になれば幸いです!!
では、また!