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NZ教育移住のメリット・デメリット 〜生活の中で子どものために親ができること〜

こんにちは。ニュージーコミュニティ、アドバイザーのTakuです。


公式ページ「Takuニュージーコミュニティ」
https://peraichi.com/landing_pages/view/nzcommunity


皆さんは『教育移住』という言葉を聞いたことがありますか?

最近徐々に海外移住を目指す方が増えてきましたが、
教育移住は読んで字のごとく、
子供の教育を目的にして海外に移住することです。

教育移住の目的は様々ですが、
主なものとしては以下のようなものがあるようです。

1. バイリンガルに育て、世界で活躍してほしい
2. 家族で海外で暮らしたい
3. 日本の教育に疑問がある

もちろんこれだけではありませんし、
複数の目的がある方がほとんどでしょう。

ちなみに私は上記の3つの全てを
考えて移住に踏み切りました。


私の当時の移住の理由を一言で言えば、

子どもたちに
『望む場所で望む仕事をしながら、
自由に生きて欲しかった』から。


実際にNZ教育移住して11年が経ち、
当時6歳と1歳だった子供達は、

それぞれ高い自己肯定感を持っており
親である私とは日本語、学校等では英語を話す
バイリンガルに育っています。

こうお話しすると、教育移住が
良いこと尽くめかのように聞こえるかも
しれませんがそうでないことも多々あります。

つまり私が移住前、思い描いていた
もの通りだったかと言えば、
そうとは言い切れない部分もあるのです。

そこでこの記事ではこの11年を振り返りながら、
NZ教育移住のメリット・デメリットについて、
以下の3つの視点から考えてみたいと思います。


1)バイリンガルになること
2)子供の自己肯定感
3)親子関係

それでは行ってみましょう。

1)バイリンガルになること

NZは英語圏の国ですので、
当然ですが学校も普段の生活も、
全て英語になります。

バイリンガルになることに
憧れて移住をされる方(かつての私も)
が多いですが、実際はどうでしょうか。

メリットからお話ししていきましょう。

◯メリット

NZに移住してからも
自宅でしっかり日本語環境を守れば、
バイリンガルに育てやすいでしょう。

つまり
移住して日本語の勉強をしなければ
バイリンガルにはなりません。

なぜなら子どもは環境に適応する
力が高く、学校に通うなどして
その国の言葉をすぐ習得して
使いこなしていくからです。

日本語学習に関して、
うちは補習校にほとんど通うことなく、
(上の子が1年ほど小2の時に通学)
バイリンガルに育ってくれました。

また、英語が第1言語のバイリンガルなので、
フランス語やスペイン語といった、
第3外国語習得も楽なようです。

実際に現高2の上の子は、
英語と日本語以外に、
スペイン語とフランス語を学びました。

NZ教育の素晴らしいところは
高校から色んな言語を選択し
学習できるところにあります。

日本の高校で学習できる外国語は
私立高校を除けば、英語のみです。

ですので、未来の世界で必要とされる
多様性の受容や異文化間の共存力などの、
グローバルスキルがNZでは身につきやすいです。

それは移民大国である、
NZならではの社会構成にあります。

移民が作った国だけあって、
多種多様な民族が社会に共存しているため、
グローバル世界が日常の中にある。

その中で暮らしていれば、
得意に意識していなくても、
グローバルスキルは自然に身についていきます。

さらにこの国は、
日本が教育改革で目指していた(!?)、
アクティブラーニングがすでに根付いています。

アウトプット中心の思考力重視教育で、
未来教育指数世界トップランクの環境は、
未来型スキル習得には魅力的と言えるでしょう。

うちの子供たちは日本も大好きですが、
同じくらい他の国にも興味があります。

また「常識」に必要以上に拘らず、
新しい価値を一緒に考えていくことが、
とても好きになりました。

そのために他者との違いを楽しみ、
共に議論を重ねていくことの大切さも、
学校で学んできました。

本当に私自身が学生時代、
この教育を受けたかったと痛感します。


◯デメリット

こう話すとバイリンガルになること
また未来を見据えた教育ができる
NZ教育移住はあたかも
いいことづくしのように見えるかもしれません。

しかし万人に適した理想教育がないように、
バイリンガルになっていくこと
またグローバルスキルを身につけていくことに
デメリット、難しい点もあります。

代表的なものの1つが
「日本人としてのアイデンティティ確立」が
難しいということです。

まず日本語の向上・維持の問題があります。

先ほどメリットの記事の中で、
自宅でしっかり日本語環境を守れば、
バイリンガルに育てやすいとお話ししました。

でもよく読んでほしいのは、
「自宅でしっかり日本語環境を守れば」の部分。

小さい頃はいいのですが、
だんだん大きくなって思春期を迎えることには、
次第に反抗期になってきますよね。

その上幼少期のうちに親子間で、
きちんとした信頼関係を築けなかった場合、
家庭内の会話が途絶えることも。

逆に子どもに無理やり学習させていると、
この時期に反発が強くなり、
いうことを聞かなくなることも少なくありません。

さらに日本人としてのアイデンティティも、
日本のように順調には育たないでしょう。

うちの場合はNZ移住を決めた時、
第一言語は英語にする決断をしたので、
こうした心配はしていません。

彼らは完全ではありませが、
NZ人としてのアイデンティティを持っているし、
それでいいと思っているからです。

でも日本人のご両親であれば、
日本人として育てたいと願う方も
なかにはいるでしょう。

そんな方はきっとどこかで子供の、
アイデンティティクライシスと直面すると思います。

移住を決断したからには
いったん自分たちの価値観を手放し

子どもの人間関係や目線で
考えてあげることが大切になってきます。


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2)子供の自己肯定感

さて次に子供の中に育っていく
自己肯定感についてはどうでしょうか?

◯メリット

ここからは
子供の自己肯定感を育てるにあたっての、
NZ教育移住のメリットをお話しします。

私個人としてはおそらく、
NZ教育移住の一番のメリットが、
子供の自己肯定感が育ちやすいこと
だと思っています。

先ほどもお反しした通り、
NZという社会はとても多様な環境です。

そのため社会でも学校でも、
一人一人をとても大切にします。

個性を重視し、
お互いの違いを大切にするのです。

これは学校の表彰制度にも、
はっきり現れています。

学年末の表彰式では、
日本では考えられないような、
たくさんの種類の賞があります。

子供の学校で実際にあった、
ごく一例を挙げると…

✔️総合成績トップ
✔️科目別成績1位〜5位(実技科目を含む全科目)
✔️スポーツ別成績1位〜5位
✔️アート別成績1位〜5位
✔️音楽(楽器)別成績1位〜5位
✔️1年で一番向上した生徒
✔️クラスで一番他者を助けた生徒
✔️特別支援クラスで頑張った生徒
✔️クラスに貢献した生徒
✔️課外活動で貢献した生徒

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