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学生の集団塾講師③

今回は、自分の人生の中でも数本の指に入るほど悔しかった挫折の話。

機密情報となるので細かい話は書けないが、始めに入社したM塾の研修を始めてから3か月で辞めるところまで。


私は、小学生のころから大学受験まで一貫して数学が得意教科だった。なので、塾講師の希望教科も数学にした。

勉強面では、中学生のころから学年でもトップレベルで、高校受験、大学受験も志望校に合格していたので、まさに失敗のない経歴だった。

まさか、自分が得意な「勉強」で評価されずに塾をやめることになるとは。


予定では、入社してから3か月ほど研修をした後、実際に生徒の前で授業をし始めることになっていた。

3か月間は、YouTubeなどを参考にしながら自分なりに、わかりやすい授業をできるように練習したし、家で自分の授業を撮って見てみたりもした。

研修中はほかの研修中の講師の授業を見る機会もあったのだが、そこで初めて自分の無力さを痛感した。

生まれ持った聞きやすい声を持つ人、立ち居振る舞いのオーラから違う人。
今の自分では到底超えられないと感じた。

オーラのあった人にその後話を聞いてみると、彼は将来教師志望で、実際に小学校でアルバイトをしていたらしい。覚悟が違った。

結果的に私は研修3か月後の見極めに合格することはできず、人生で初めてお祈りメールをもらった笑


当たり前の話だが、勉強ができるのと、教えるのが上手いのは全く違った。

特に、集団の塾講師となると教えるのが上手いことに加え教師を「演じる」ことが必要とされたが、私はまだ生徒感が抜けきっていなかったと思う。


勉強に関しては人生初めての挫折だったので、当時はとても落ち込んだが、後から振り返ってみると失敗から得られたことはとても多かった。

研修中に学んだことは、今の塾での授業でも存分に生きてきているし、お金をいただきながら研修を受けさせてくれたM塾には感謝している。



つぎは、この失敗の経験から今の塾までたどり着いたところまで。

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