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少しマニアっくな”炭水化物”のお話

炭水化物とはその名前の通り炭素(C)と水(H2O)から構成される化合物です。
そして、「炭水化物=糖質+食物繊維」となります。
私は散々、「糖質制限」に関してお話をしていますが、
そもそも炭水化物が何なのか?体に対してどんな影響力があるのか?どんな種類があるのか?実は曖昧にしか理解していませんでした。

そこで今回は、『栄養学の基本がまるごとわかる辞典』から炭水化物について細かくご紹介したいと思います。


▼目次
■糖質について
■食物繊維について
■糖質制限が痩せる理由について
■糖質制限に失敗する理由10選

■糖質について

糖質は太るというイメージがあるかもしれませんが、実は体の主要なエネルギー源であり、全体の60%を占めている重要な栄養素です。
さらに糖質は分解・吸収が最速で、まるで10秒チャージ!2時間キープのあの製品みたいですね笑。
糖質は、『最強最速のエネルギー源』であり、体にとってなくてはならない栄養素となります。

そんな糖質にも、役割に応じて2種類あります。
一つ目は即効型。即効型であるグルコースは、別名ブドウ糖と呼ばれ、分子が小さいのが特徴です。分子が小さいため、すぐに消化や吸収がされます。
二つ目は貯蔵型。貯蔵型であるグリコーゲンは、ブドウ糖が複数結合した大きい分子であるのが特徴です。分子が大きいため、体内で安定して貯蔵されます。

(まとめ)
①グルコース(ブドウ糖)=即効型
②グリコーゲンは=貯蔵型

それでは、グルコースとグリコーゲンについて、もう少し深堀りしたいと思います。

〈グルコース〉
糖質は『最強最速のエネルギー源』とご紹介しましたが、その中でもグルコースは、最速に消化・吸収される即効型のエネルギー源として利用されます。

私たちが食べる糖質の大半は「デンプン」であり、デンプンは体内でグルコースに分解され、血液中に溶け込む事で全身に運ばれていきます。

〈グリコーゲン〉
グリコーゲンは、「ブドウ糖が複数結合した大きい分子」とご紹介しました。いわゆる多糖類と呼ばれるものです。
血液中の糖濃度が上がると、血糖値を一定に保つためにグリコーゲンとして一時的に肝臓や筋肉に貯蔵されます。
エネルギーが必要になった時にはグリコーゲンが分解されグルコースとなり利用されるので、体は良くできているなぁと感心してしまいます(笑)
このグリコーゲンは、主に肝臓と骨格筋で合成され、肝臓に貯蔵されているものを肝グリコーゲン、筋肉に貯蔵されているものを筋グリコーゲンといいます。肝グリコーゲンは主に脳のエネルギー源として利用され、筋グリコーゲンは主に筋運動のエネルギー源として利用されます。
肝グリコーゲンは肝臓の重量の約8%貯蔵できるが、それを超えてしまうと中性脂肪へと変化してしまいます。
また、筋グリコーゲンは筋肉量の1%以下の貯蔵量となるが、筋肉が体内のあらゆる場所にあるため、肝グリコーゲンの約2倍の貯蔵が可能です。
肝グリコーゲンは絶食してから12時間程度で枯渇し、筋グリコーゲンは激しい運動で枯渇します。

■食物繊維について

食物繊維は、このように定義されています。

「人の消化酵素で消化されない、食物中の難消化成分の総体」

言い換えると、タンパク質、脂質、糖質などは消化管の中で消化酵素によって分解(消化)され、小腸から体の中に吸収されていきますが、食物繊維はこの消化酵素の作用を受けずに小腸を通過して、大腸まで達する成分です。便の体積を増やす材料となると共に、大腸内の環境を改善する腸内細菌に利用され、これらの菌を増やす事が明らかとなっています。

体のエネルギーとして重要な糖質に対し、食物繊維は腸内環境を整える役割があります。
この食物繊維は、性質によって2つに分類されます。
水に溶けるものを、水溶性食物繊維、水に溶けないものを、不溶性食物繊維といいます。
水溶性食物繊維としては、りんごや桃などの果物。不溶性食物繊維としては、豆類などがあります。食物繊維として一番想像できる野菜については、水溶性も、不溶性もあります。

水溶性食物繊維と、不溶性食物繊維とでは、体に及ぼす効能も異なります。
水溶性食物繊維は、腸内細菌(善玉菌)のえさになって、腸内環境を整えます。また、血糖値の上昇やコレステロールの増加を抑える事が可能です。
一方、不溶性食物繊維は、水分や老廃物などを吸着して、便のかさを増やします。さらに、腸を刺激してぜん動運動を活発化し、排便を促します。

食物繊維については、『健康のために摂らなきゃいけないのは知ってるけど、具体的に何を食べれば良いの?野菜?』のような疑問があるのではないでしょうか?

そこで今回は、食物繊維として摂るべき食品を厳選しご紹介したいと思います。

≪主食≫
・玄米(茶碗1杯150g):2.7g

≪果物≫
・りんご(1個280g):2.5g
・バナナ(1本80g):0.9g

≪野菜≫
・キャベツ(1/4玉280g):5.0g
・ホウレンソウ(1束180g):5.0g
・にんじん(1本150g):3.6g
・たまねぎ(1個220g):3.5g
・レタス(1玉220g):2.4g

個人的なおススメは、主食を白米から玄米に置き換える事です。
私はここ数年白米をほぼ食べていない生活をしていますが、カレーを食べる時など、どうしてもお米を食べたい時ってありますよね?
そこで玄米の登場です!私はamazon定期便で購入していますので、よかったら皆さんも玄米生活を始めてはいかがでしょうか?!


■糖質制限が痩せる理由について

糖質制限に関しては、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
でも、「なんで糖質制限で痩せるのか?」、そのメカニズムについて知っている人は少ないと思います。

糖質制限で痩せる理由についてはまとめた記事が多くありますので、その一部を紹介してきます、興味がありましたらご覧ください。

■糖質制限に失敗する理由10選

私は糖質制限でダイエットに成功した一人です。
そのせいか、周りでダイエットに失敗する人がいると、『糖質制限すればいいのに。。』と秘かに思っていました(笑)。

でも、糖質制限で痩せられなかったり、体調を崩してしまう人がいる理由について学んだ時は、考え改めました、『人によるんだ、と』。

糖質制限ダイエットに限った事ではありませんが、絶対的な健康になる方法はなく、あくまでその人個人個人の体調を考慮する必要があります。

糖質制限に失敗する理由についてまとめた記事もありますので、これから糖質制限をやってみようと思う人、糖質制限に失敗してしまった人は是非読んで欲しい内容となっています。

以上、いかがでしたでしょうか?
これにて3大栄養素である、タンパク質、脂質、炭水化物について細かい内容をご紹介する事が出来ました。
他にも5大栄養素と呼ばれるビタミンやミネラルについても解説していく予定ですので、引き続きよろしくお願いします!



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