見出し画像

そのイシュー、合っていますか?【リフレーミング】でイシューを再定義!

こんにちは。ひさしぶりに投稿します。

昨年はイシューセリングについての記事を読んでくれた人がたくさんいたようです。
ありがとうございます。とても嬉しかったです。
記事を読んでくれた方とリアルでお会いすることもでき、貴重な体験でした。
(ちょっと恥ずかしかったけど・・・笑)

【リフレーミング】でイシューを再定義する方法について書いていきたいと思います。

日々ビジネス環境は変化し、現在はそのスピードのますます上がってきています。環境が変われば問題・課題が発生し、それを解決していく必要があります。いわゆるイシューに対してソリューション(解決策)を作りそれを実行していくわけです。

ソリューションの実行についてはどの組織でも実行しており、実行力はどの組織も持っているのではないかと思います。
しかし、それでも変化に対応できる組織とできない組織に分かれます。
ではその二者で何が違ったのか?

もしかしたらイシューの定義そのものが間違っているのではないでしょうか。

どんなにソリューションがしっかりしていても、その実行力がたくましかったとしても、イシューが間違っていたら、違う方向に力を入れていることになってしまいます。
それでは、得たい成果を得られません。

MBAでも「イシューは何か?」について徹底的にトレーニングと受けます。この言葉を聞かない日はないくらいにです。
それだけイシューを定義するということはビジネスにおいて重要だとわかります。

では、どうすればイシューを正しく定義できるか?が効果的な手段である【リフレーミング】を紹介します。
以下のDIAMONDハーバードビジネスレビュー論文「リフレーミングで問いを再定義せよ そもそも解決すべきは本当にその問題なのか」から引用しています。

タイトルかっこいいから読みました。笑
そして、自分がビジネスをしながら日々感じている、「本当にこれでいのだろうか?」という疑問答えの一つが言葉にされていました。
核心を突いている内容なので手にとって見てください。

筆者が調査した企業のマネジャーの回答も、「自社は問題解決に長けているが、問題の診断は苦手である。」という答えが多かったそうです。多くの企業がイシューの定義で苦労していることがわかります。

【リフレーミング】はきっと組織で働く多くの人に役に立つ手法だと思います。

リフレーミングとは

リフレーミングとは、物事をこれまでを違う視点と枠組みで捉え直すことです。
心理学の言葉でもあります。

コップに水が半分しか入っていない。
コップに水が半分も入っている。

よく言われるのがこういう例です

起こった出来事に対する視点を変えることによって、その後の思考・行動を変化させてきます。

これをイシューの再定義に応用しようというわけです。

出来事に対しての視点を変えれば、イシューが変わる。
イシューが変わればソリューションが変わる。

これによってよりよい問題解決をしていこうというのが狙いにあります。

リフレーミングの重要なポイント

リフレーミングは「真の問題」を見出すことではない。解決すべきよりよい問題はないかを探ることだ。
実際のところ根本原因はだた一つという考え自体、誤解を招くおそれがある。

DIAMONDハーバードビジネスレビュー論文「リフレーミングで問いを再定義せよ そもそも解決すべきは本当にその問題なのか」なかなか来ないエレベーターの問題 より

リフレーミングで、というよりイシューの定義で一番重要なところはここだと思います。

物事の核心を一発で言い当てるようのことができれば、それはスッキリするだろうし、カッコ良く見えると思います。

ただ現実は根本原因は一つでないことの方が多いし、根本原因がわかったところで解決できないことも多い。

だから、よりよい解決すべき問題は何か?を見極めるためにリフレーミングするということが重要なんだと思います。

自分自身、根本原因一つ論の罠にハマったことが何度もあります。これを読んで、「そのとおりだ!」と感動しました。モヤモヤが言語化されるとスッキリしますね。

実務家はできることに目を向け、できる限りの実行力を発揮することが重要です。そういう意味で、この考え方は個人的に気に入りました。

リフレーミングの七つのコツ

ではリフレーミングを効果的に行うにはどのようにすればいいのか?
本書には以下の七つのコツが紹介されています。

リフレーミングの七つのコツ

⒈正当性を示す
⒉第三者を話し合いに参加される
⒊問題の定義を書き出させる
⒋何が抜け落ちているかを尋ねる
⒌複数のカテゴリーを設計する
⒍良い意味での例外を分析する
⒎目的を問い直す

DIAMONDハーバードビジネスレビュー論文「リフレーミングで問いを再定義せよ そもそも解決すべきは本当にその問題なのか」有効なリフレーミングを行う七つのコツ より

この中で、自分が実際に使えそうだと思ったものを紹介します。

第三者を話し合いに参加させる

やっぱり誰かに意見を聞いてもらうことが一番効果的。
当事者でない人の方が全体を客観視できるものです。

組織の壁を越えられる橋渡し役や、思いのままに語れる人、つまり組織の色に染まっていない人を選ぶのが効果的なようです。

何が抜け落ちているかを尋ねる

問題を書き出すとそれに集中してしまい、書かれなかったことには注意を払わなくなってしまいます。

だから、記録しなかったこと、あえて話さなかったことについて尋ねることによって盲点となっている事柄に注目することができます。

複数のカテゴリーを設計する

本書でのエブラハイム・カプランの「道具の法則」が引用されていますが、特定の専門知識に長けていればいるほど、その知識を使える方法のイシューの定義をソリューションに答えを導いてしまう傾向にあります。

それを防ぐために、起こった出来事をどのカテゴリー(枠組み)の問題かを明らかにするように議論することが進められています。
このやり方を思考の習慣に取り入れると、決め打ちの解決策に偏ることはなくなりそうです。

リフレーミングはとても有効

リフレーミングを思うように使うことができれば、ビジネスで高い成果を出していけそうですね。

ただ、使いこなすのには訓練が必要そう。
思考と実践の繰り返しで磨いていくしかなさそうです。

ここで忘れてはならないのが、リフレーミングは「よりよい問題解決は何か?」を見つけ出す手法であるということ。
完璧を求めるわけではなく、今よりも少しだけよ良い問題解決を目指す。
そのくらいの気持ちでまずは取り組むのが大切だと思いました。

著者は以下の本も書かれています。
よければ手に取ってみてください。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
興味が湧いた方は是非本書を読んでみてください。

これからもビジネスでの気づき、ためになる情報を発信しいきます。

では、また。

この記事が参加している募集

#仕事について話そう

109,902件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?