世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(村上春樹著)を読みました。 先日『街とその不確かな壁』を読みました。 この本のあとがきに、だいぶ昔に読んだことのある『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』についての記述があり、 久しぶりに再読してみることにしました。 高い壁に囲まれた街の話は、共通しているんですね。 読んだのがだいぶ前だったせいか(恐らく20代前半)、全然内容を覚えていませんでしたね…。 『街とその不確かな壁』 を読んだときも「あ、この話って以前読んだ
街とその不確かな壁(村上春樹著)を読みました。 1973年のピンボールから読み始めてからほぼ継続的に読んでいる村上春樹の小説です。 現実と空想の間をふわふわ漂っているようなストーリーが自分に合ってるのかと思ってたんですけど、村上春樹訳の外国小説を読んでいるうちに、彼の文体も自分に合ってるんだな、と改めて気づきました。 作家を40年続けてて、私の親と同じ年って事に驚きました。文体が以前から変わらず、読みやすい。 どの作品もわりと主人公が似ていて村上春樹の分身かと感じるほどで
そして、バトンは渡された(瀬尾まいこ著)を読みました。 感動する面も多々あったのですが、設定に気になるところもあり、読後感はもやもやしたものでした。いろんな意味で考えさせられる本です。 感想として、いいところ3、悪いところ7の割合です。 いいと思ったところから記載します。 この著作を気に入った方は悪いところを見ると気を悪くされると思うので、いいところだけ読んでください。以下 ネタバレです。 《いいと思ったところ》 子供がいたら、「明日は 一人でいる時よりも 2倍の楽しみが
Audibleを利用して1年以上経過しました。 やっぱり紙で読む方が本の世界に没頭できるけれど、働いて育児もしている中年にとっては、中々まとまった時間をとることができません。 Audibleはながらで聞けてお気軽な分、集中するのが目で読むよりも難しいですが、ナレーションによってはかなり本の世界に没頭できますよ。 最近聞いたもので、おすすめはこちら。 ペッパーズゴースト(伊坂幸太郎著) https://amzn.to/47xfLVu ナレーションが主人公によって声を変え
アマゾンの最強の働き方(コリン・ブライアー&ビル・カー著) を読みました。 この本はアマゾン創業者、ジェフ・ベソスの元側近がアマゾンでの働き方を紹介した本です。 印象に残ったのは、パワーポイントについて。 私が今働いている会社でも、他社への説明にはパワポを使用しています。 パワポでサクッと一枚 が合言葉。 でもアマゾンでは下記理由で、パワポは廃止したもよう。 ・平凡なアイデアが立派に見えてしまう。 →確かに…パワポのデザインに左右されますよね。 ・プレゼンがダイナミ
先日、全プリキュア展に行きました。 4才の娘がプリキュアにはまっています(主役のキュアスカイ推し)。全プリキュア展では20周年を記念して、今までのプリキュア勢揃い。その中でうさぎちゃんが、気に入ったみたい。 ショートケーキ、うさ耳、ピンク、と娘の好きなものが詰まってる! 私の少女時代にはプリキュアは影も形もありませんでした。展示品を見ても懐かしさは何もなく… それでも別の観点から展示会を楽しむことができました。 お客さんは大勢いて、 こども連れ 2,30代の女性 がほと
静かな人の戦略書(ジル・チャン著)を読みました。 私は子供の頃から内気な人間で、友達関係も狭く深く、話すよりも聞くタイプでした。 話すよりも、聞く。 なんて格好いいことを言っていますが、単に話すのが苦手なので、口をつぐんでいるだけです。 取引先に電話するときは、聞くことをリストにしてからでないと、話をしているうちに頭の中が真っ白になるタイプ。 この本の著者も内向的な方のようです。 内向的な人には強みがあるんだから、と内向的な人の長所をあげています。 例えば、 物事を突き詰
頭の良さは国語力で決まる(斎藤孝著) を読んでいたところ、夏目漱石の『私の個人主義』を推薦していました。 私の個人主義(夏目漱石著) 私は夏目漱石を国語の教科書でしか読んだことがありません。 夏目漱石にふれるのは、千円札を使うときだけでした… (現在は野口英世ですね) 私が夏目漱石で知っているのは、なぜか『便所で歌を歌う』っていうエピソードだけ。 (いったいどこから仕入れた情報なのやら。なぜそれしかないのか、自分でも意味不明…) お札の顔になるほど偉い文豪だけど、
最近の読み聞かせ絵本で、娘と私のお気に入りがこの本。 3びきのかわいいオオカミ(ユージーン・トリビザス著) 昔からなじみのある『三匹の子ブタ』のブタとオオカミが入れ替わっているお話です。 三匹の気弱なちびオオカミたちが、実家を離れて自分たちの家をつくって暮らし始めるのですが、そこへ大きなブタがちびオオカミの家を見つけては、破壊していきます。 ふぅーと吹いたり、ぷぅーと吹いたり 大ブタはちびオオカミたちの家を吹き飛ばそうとします。 ここで抱っこしている子ブタの頭めが
たそがれ清兵衛(藤沢周平著)を読みました。 主人公の井口清兵衛は勤めが終わるとすぐに帰宅。仕事中は算盤片手にうつらうつらしているものの、帰宅後のたそがれ時から突然スイッチ入ってフル稼働することから、ついたあだ名が 『たそがれ清兵衛』 昔流行語大賞になった『5時から男』を思い出し、CMに出ていた高田純次が頭の中でループしました。 でも、清兵衛は高田純次とは違います。 飲んだり、遊んだり、自分の時間を確保するために、定時チャイムが鳴ると同時にピンポンダッシュして帰宅してい
『千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった』 済東鉄腸著 を読みました。 著者の事は知りませんでしたが、岸本佐知子さん推薦、との宣伝につられて購入。 普段SNSのデメリットばかりに目が行っていて、戦々恐々としていたところがあったんですが、大きなメリットの面を当事者の生の声から知ることができました。 顔の知らない相手と知り合いになることは危険性が確かにあるけれど、家から出ずに外国の人と知り合い、言語でコミュニ
「草に すわる」 わたしのまちがいだった わたしの まちがいだった こうして 草にすわれば それがわかる 八木重吉 この詩は 『古本極楽ガイド』岡崎武志著 に紹介されていて知りました。 シンプルで少ない言葉なのに、遅効性のお薬みたいにじわじわ心に響いてきます。 ちょっと自分を振り返って わたしのまちがいだった と呟いてみると、普段の傲慢な気持ちが少し薄くなるような気がします。 この本で八木重吉を知り、彼の他の詩も読んでみました。 「雨」 雨のおとがきこえ
年を重ねると涙もろくなるといいますが、ほんとにそう。 図書館にて娘が 「読んでぇ」 と本を持ってくるので、膝にのせて読みました。 娘はまだ字が読めないので、表紙のイラストで読むかどうか決めているもよう。 持ってきたのは 「ふまんがあります(ヨシタケシンスケ著)」 ところどころクスッと笑えるところがありましたが、基本的に淡々と読み、娘も膝の上で大人しく聞いていました。 「じゃ次」 と、持ってきたのがこちら。 「あんなに あんなに(ヨシタケシンスケ著)」 ふまん
グー、チョキ、パーで、 グー、チョキ、パーで、 なにつくろう?なにつくろう? っていう歌遊び、ご存じですか? 右手はグーで、 左手はチョキで、 私:かたつむり~ 娘:アイスクリー~ム ん? 私はチョキを水平にして、手の甲の上にグーを置き、かたつむり。 チョキがかたつむりの触覚で、グーが殻の部分。 娘はチョキをVサインするようにたてて、その上にグーをのせる。 チョキがアイスクリームのコーンで、グーがコーンの上にのるアイス。 かたつむりとアイスクリーム、同じね。
読者猿著の独学大全を読みました。 人生の中で、学校へ行って先生に教えてもらう期間なんて短いものです。当時は永遠に続くものだと思ってましたが…。 でも卒業して働いてからも勉強しないといけない機会はあるし、むしろその方が必要に迫られている時もあり。でも時間とか脳の細胞数減少(要は老化及び、そもそものキャパ不足です、はい。)という制限にともない、全然はかどらない。頭に入らない。 職場で業務に関わる資格取得を推奨されたので、隙間時間で勉強しましたが、2回受験して、2回すべりました
今までずっと12色の色鉛筆しか使ったことがなかったんですが、先日はじめて36色の色鉛筆を購入しました。 https://amzn.to/3K4LeG1 安価な紙箱入りも売っていますが、ちゃんと保管できるように、缶ケース入りのやつです。 36色、それぞれちゃんと名称があるんですね。 「薄ピンク」、「濃い目のピンク」とかで済ませてましたが、「べにいろ」とか。「すみれいろ」とか。 植物由来が多いのかと思いきや、青緑の「なんどいろ」は、幕府の納戸(物入れ)に使われた垂れ幕の色か