とんでもない悪ブタ
最近の読み聞かせ絵本で、娘と私のお気に入りがこの本。
3びきのかわいいオオカミ(ユージーン・トリビザス著)
昔からなじみのある『三匹の子ブタ』のブタとオオカミが入れ替わっているお話です。
三匹の気弱なちびオオカミたちが、実家を離れて自分たちの家をつくって暮らし始めるのですが、そこへ大きなブタがちびオオカミの家を見つけては、破壊していきます。
ふぅーと吹いたり、ぷぅーと吹いたり
大ブタはちびオオカミたちの家を吹き飛ばそうとします。
ここで抱っこしている子ブタの頭めがけて、母ブタはふぅーと息を吹きかけます。
後ろ髪を逆立てた娘はゲラゲラ。
でも絵本の大ブタは息を吹くだけではないんです。
なにせとんでもない悪ブタなんです。
吹いても壊れない家は、ハンマーでたたき割ったり、電気ドリルを使ったり、しまいにはダイナマイトで爆破したり!
ちゃんと自分は安全な場所に隠れてスイッチを押してる。この顔悪っいわぁ!
そして執拗に、ちびオオカミたちを追い回す。もうストーカーという言葉しか思いつきません。
小道をぶらっぶらっと歩いてすぐに獲物を見つける大ブタ。
もう大ブタがメタボの中年おじさんにしか見えません。ビール腹抱えて爪楊枝くわえてシーハーしながら、どうにか他人の揚げ足取ってやろうとぶらぶらほっつき歩いている。
なんか三匹の子ブタに出てくるオオカミよりも、リアリティあって悪い!
結局最後はちびオオカミたちと仲良くなるのですが、極めつけは
ここが気に入ったから一緒に住んでもいいかな
と言ってちびオオカミたちの家に居座るという。
あくまでも上から目線だし。
ほんまにいそうや、こんなおっさん!!
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