柿内尚文

編集者。株式会社アスコム取締役。「編集の力」を使って、書籍の編集をはじめ、新しい商品や…

柿内尚文

編集者。株式会社アスコム取締役。「編集の力」を使って、書籍の編集をはじめ、新しい商品やサービスの開発のお手伝い、地域価値向上のお手伝い、プロモーションのお手伝いなど、いろいろやらせてもらってます。

最近の記事

売れてるパン屋と売れてないパン屋の差

体の調子を考えて、小麦を食べるのを大幅に減らしま数か月。パン好きとしてはちょっときついけど、気づきもあった。それは、ときどき食べるパンがめちゃくちゃおいしく食べられるようになったということ。 「食を愉しむ一番の方法はお腹を減らすこと」とは誰の言葉だったか忘れたが、たまに食べるパンは本当においしい。 小麦を減らす以前、僕が日常的に行っていたパン屋さんが8軒あった。8軒のパン屋さんに行くようになって気づいたのが「売れるパン屋と売れないパン屋の差」だ。 この8軒、流行っている

    • 「リモ充」

      半リモートライフもすでに10か月。リモートになって充実したことはどんなことがあるか、「リモ充」を考えてみました。 1)憧れの「朝ブラー(朝風呂に入る人)」になる。旅行番組などを見ているとき、温泉地で地元のおじいさんが昼間から温泉に入っているシーンがよく出てきますが、あれ、憧れです。温泉とはいかないですが、いま住んでいる家は風呂からの景色が気に入って決めたようなものです。そのお気に入りの風呂に毎朝入ることができるようになったのはリモートのおかげ。僕は風呂には「リセット効果」と

      • コミュニケーションお菓子

        お菓子は何のためにあるのか? 先日電車に乗っているとき。目の前に亀屋万年堂のナボナの広告がありました。その広告を見て思ったことがあります。 ナボナって、いつ食べるお菓子なんだろうか? そこからナボナに興味を持ち、調べてみまたんです。亀屋万年堂にも足を運びました。 ナボナといえば、僕らの世代には 「ナボナはお菓子のホームラン王です」 という王貞治さんのCMです。なかなかの名コピーですよね。 ただ、それ以降はあまり気に留めることがないお菓子でした。 (亀屋万年堂さん、すみ

        • 身近な自然と、遠い自然

          「人間には二つの大切な自然がある。日々の暮らしの中で関わる身近な自然、そしてもうひとつはなかなか行くことができない遠い自然である。遠い自然は、心の中で想うだけでいい。そこにあるというだけで、何かを想像し、気持ちが豊かになってくる」 これは僕が大好きな星野道夫さんの遺稿に書かれていた文章だ。沖縄八重山の民謡を唄う安里勇さんのCD「海人」に寄せた星野さんの文章が遺稿になってしまった。 星野道夫さんが大好きで、その影響でアラスカのオーロラを見に行ったこともある。 星野さんはほか

        売れてるパン屋と売れてないパン屋の差

          働くのが大嫌いだった僕が変われたきっかけ

          20代の頃、僕はとにかく働くのが嫌で嫌でたまらなかったんです。就職は人生の墓場だと思っていたし、就職初日の絶望感はいまでもよく覚えています。残業、休日出勤なんてしたくない。残業でデートをキャンセルしたときは残業をさせた上司を恨みました。 そういう時って、毎日が楽しくないんですよね。そりゃそうです。嫌な仕事が毎日の大部分の時間を占めているので。会社に行くのも嫌でした。当時の職場は銀座だったんですが、出社前に毎日会社近くのドトールに行って、そこで自分にスイッチを入れて、無理やり

          働くのが大嫌いだった僕が変われたきっかけ

          スタバが開いた! そこで見た「スタバ力」(スタバリョクと読んでください)

          日々スターバックスを利用している僕にとって、スタバが開いたことはうれしいニュースです。 久しぶりのスタバ(テイクアウトのみ)だったのですが、このボードに手書きで「がんばりましょう!」などのメッセージが書かれていたんです! スタバは、手書きを大切にしていますよね。紙コップに手書きメッセージが書かれていたり、レジ後ろの黒板に手書きがあったり、そういうコミュニケーションを大切にしています。 神は細部に宿ると言いますが、スタバらしさがこういう細部に出ていて、そこがほかのチェーンと

          スタバが開いた! そこで見た「スタバ力」(スタバリョクと読んでください)

          商店街をサブスクする

          こんにちは、柿内尚文です。 外出自粛の影響で、どこの飲食店もテイクアウトをやっていますよね。僕の地元の商店街も、普段はテイクアウトをやっていないレストランがテイクアウトをやっていて、店の外でお弁当を売っていました。でも、その時はまだ外を歩く人は少なく、お弁当はあまり売れてないように見えました。 その風景を見て、あらためて「人がいないところでビジネスをするのは難しいな」ということを実感しました。じゃあどうすればいいのか? そこで考えたのが「商店街のサブスクモデル」です

          商店街をサブスクする

          考える技術2「考える」のゴールを決める

          ときに思考の迷路に迷い込むことがありますよね。 理由はゴールがはっきりしていないからじゃないでしょうか。 すべての思考には「目的」=「ゴール」が必要です。 たとえば「悩み」の多くはゴールがわからなくなることで起きています。悩んでいる時間は、はっきり言ってムダな時間。             1日は平等に24時間ありますが、その質は人によってまったく違います。1日が実質16時間くらいの人もいれば、1日の濃さが25時間にも30時間にもなっている人もいます。 その差を生む原

          考える技術2「考える」のゴールを決める

          考える技術1「ずらす法」

          これから「考える技術」について書いていきたいと思っています。 これまでたくさんの本の編集をしてきました。結果、おかげさまでベストセラーと呼ばれる本も多数出すことができました。直近5年間で僕が関わった本で10万部以上のヒットになった本は30冊以上になり、どうしてコンスタントにベストセラーを出すことができるのか、最近よく聞かれるようになりました。そこで、そのベースになっている「編集思考」について、これからnoteで書いていきたいと思っています。 こちらの記事にもそのあたりのこ

          考える技術1「ずらす法」