これだけでok 格差概論
こんにちは、未完成体オウル(@takizawagg)という名前でツイッターをやらせていただいている者です。
無料noteです!
今回は、このnoteだけ読めば格差のなんたるやを学術的に頭に入れることができると保証します、1500字ほどでコンパクトにかつ詳細にまとめてみました。
この先どう立ち振舞っていけばいいか、指標を決めるには避けては通れない内容だと思います。
ほんとに我が国は(特に所得の)格差あるの?
まず、資源の効率的配分を約束する「市場原理主義」は、弱者を無視して捨てて強者だけを重視し、いわゆるパレート最適化を行います。つまり、所得格差是正、環境保全などをせずに、限りある資源に対しておまえのものは俺のもの理論を適用してしまうわけです。
よく、地球白書が出典の文言で「世界でもっとも裕福な3人
の資産を足すと、もっとも貧しい48カ国の年間経済生産を合わせた金額を超える」と言われてますが、わかりやすく言えばそういう現象が起こるということです。
該当する国が格差があるかどうか語る際に、平均所得は高いが格差が大きいのか、格差小さいけど全体的に貧しい国なのか、背景を考えなければなりません。
ローレンツ曲線やジニ係数のみでは判断せずに人口動態、世帯規模、所得推移などを多面的に考慮していかなければいけないんですが、それら全パラメータを内包した説明変数というのはないので、RS係数(再分配前所得のジニ係数 – 再分配後所得のジニ係数)や平均所得の相違を考慮して描かれる一般化ローレンツ曲線で魔改造して語るより他ないのですが、それらを加味すると、やはり我が国は格差拡大の方向に向かっているようです。
だれかが勝ったらだれかが負けるゼロサムゲームとその固定化問題
まず、我々新世代がこの市場競争に強制参加させられる際、生来持っている手札がすでに差があり、その状態で参加しているという事実からは目を背けれません。
自己責任論で片付けてしまうにはあまりに恐ろしい事実です。
大学の定員、株取引など勝者側の椅子の数は決まっており、そしてその勝者同士で子孫を作るとなるとより不公正さが固定化されてしまいます。
そしてこの不公平感により「遁走」(市場からの離脱)を余儀なくされ未来への展望を持てず退廃的な生活を送ってしまう者が今後も増えてしまうのではないでしょうか。
ひと昔前は一億総中流と半ば揶揄された表現があり、マイホーム、自家用車、家庭電化製品などの耐久消費財や小旅行ができる程度の贅沢で十分、みんながみんなそのくらいの幸福を享受できて、だからこそ規範に則った平和な?時代というのがありました。
ここには終身雇用制度などが存在し、ゼロサム的な要素は是正されておりました。
ではどうすれば?
このような事態に陥ったのも、不況に伴う失業率上昇、所得再分配機能の相対的後退、社会的保障の切り下げ、規制緩和による非正規雇用の増大(小泉政権より)、これらにより不均衡状態の連鎖が生じ格差がじわじわ広がったという構図です。
かといって、かつての累進性の税制に戻せば富裕層は国外逃亡となるでしょうし、短絡的ともいえるでしょう。
打開策としては福祉的なセーフティネットの拡充が最優先と思われます、なるべく遁走先を拡充し幸福度を担保するというやり方です。理想論ではありますが、生活保護云々ではやはりまだまだ再チャレンジしにくい環境で、それこそ格差の固定化に繋がる恐れがあります。
市場の「敗者」を字面通りの敗者として捨象せず、慈善的な姿勢を持てる教育を新世代に施すのも長期的な国策としてはいいかもしれません。
恋愛に関する格差についてはこちらで語っております
最後までお読みいただきありがとうございました!
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