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手がかりは、いつも自分の中に。

2年前の私なら、
「趣味は?」
と聞かれたら、自信満々で
「滝へ行くことです!」
と答えていたでしょう。

森の中を歩いて、滝へ行くのが大好き。

いや、それだけじゃ足りない。
滝も山もまったくない自分の住む街から、電車に乗って、バスに乗って、町から山間部へ景色が変わるのを眺めて、いよいよ森の中を歩いて滝へ向かう。それが大好き。

そうなんだけど、まだ足りない。
地図を眺めて滝マークを見つけ(|: ←これ)、ここはどうやったら行ける? 電車は? バスは? 歩いて何分? などと考えて脳内滝めぐりするところから大好き。

暇さえあれば地図を眺めて計画を練り、月に一度は(多いときは月3回くらい)出かけていたんだから、「趣味は滝へ行くことです!」と言っていいと思います。

ところが、今はふっつりと行かなくなりました。
新型コロナのこともあるし、今年度は子供たちが受験生で、何かと忙しい。
自分の趣味は、しばらくお預け。
まぁ仕方ないな、と思いつつ、モヤモヤすることもあります。

モヤモヤが募ると、歩いて少し遠くまで散歩したり、自転車でサイクリングするようにしています。
5キロ歩けば知らない道に出るし、自転車で10キロも走れば、そこは初めての場所。
かなり新鮮です。
電車に乗って遠出しなくても、楽しむ方法はいろいろありますね。

 ↑
(サイクリングで訪れた北区にある浮間公園。東京23区に風車があるなんて知らなかった)


そういえば、滝へ行くときも、あの手この手で楽しんでいました。
我が家は車がなく、私はゴールド免許のペーパードライバー。運転は、もう無理。
滝はだいたい山奥にあるので、本当は車のほうが便利です。
電車やバスでは、行ける場所が限られてしまう。
滝を観たあと、この後どうしよう、と途方に暮れることもある。
でも、いろいろ考える手間と時間が、目的地に着いたときの感動をより大きなものにしている気がします。

冒頭の滝の写真は、そんな一枚。
群馬県みなかみ町にある蛇門の滝です。
「日本一のモグラ駅」として知られる上越線の土合駅から、徒歩15分くらい。
青春18きっぷを使って、東京から電車で4時間ほど揺られ、日帰りで行ってきました。
エメラルドのような滝壺、黒光りした岩、そして滝。惚れ惚れします。
あまり知られていない、ひっそりとした滝ですが、ここまで来た喜びが大きくて「うわー!!」と叫んでしまいました。
(しかも、この日は水量が多くてラッキーだった!)

その後、谷川岳ロープウェイに乗って谷川岳を眺めて、

水上駅に戻って、自転車を借りてサイクリング。

(稲荷滝。
上の写真、滝の上に人がいます。キャニオニングのツアーで、これから滝を滑り落ちるところ。
下の写真は、稲荷滝の下流。自転車でウロウロして見つけました。素敵な場所だった!)

最後は温泉に入り、駅弁を食べて帰ってきました。

車がなくても、あの手この手で楽しむ。
そんな術を自分の中にいろいろ貯めておくと、何かと役に立ちます。
今は、散歩やサイクリングしながら、近場を新鮮な気持ちで楽しんでいます。

「〇〇だから、出来ない」
ではなくて、
「〇〇だから、何が出来るかな」

貯めたものをあれこれ引っ張り出して、そして、また貯めて。
楽しむ手がかりは、いつも自分の中にある。そう思っています。



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