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内臓とつながる

体の不調で色々な病院で検査をしてもらってた時期がある。
どこで検査をしても、異常ありません…。
異常ないことは嬉しいことだけど、
異常がないのに、こんなに体が辛いのはなぜ?
ずっとモヤモヤしていた。

異常ないで終わってしまう事の悲しさで、
病院が嫌いになりそうだった。


小さい頃から健康体で、熱で学校休むことなんてほぼなかった。
具合悪くて早退する同級生を見て、
具合い悪いって、どんな感じなのかな?とも思っていた。

体の変化を感じたのは、
一度目の出産から、一年後。
とにかく疲れやすくなって、体力の低下を感じた。
それと同時にものすごい冷え性になってしまい、常にホッカイロが手放せなくなった。

産後に体質が変わることがあるって、聞いたことがあったけど、
ここまで変わるとは思ってなかった。

どこの病院に行っていいか分からなくて、
地元CMで流れてくる漢方専門店を選んだ。
初めの漢方。

優しく効いてくれる感じは、わたしにピッタリだと思った。
ただ、ニ度目の出産を機に行くのをやめてしまった。
体の不調もなくなってたし、もうお世話になる事はないと思ってた…。


あれから15年ほど経ち、
病院での異常なしという診断が続き、
"なら、どうすればこの体は安心できるの?"という気持ちになっていた。
不安と焦りが入り混じり、悪循環しかなかった。

ふっと、忘れていたあの頃を思い出す。
あの時、漢方が助けてくれた…と。

再び漢方専門店に縋る思いで、店に向かった。
今度は女性の先生がいる所を選んだ。
きっと、同性としての話もしたかったのかもしれない。

お店で待っているだけでも、なぜか安心した。
不調を否定せず、親身に聞いてくれる先生。
検査結果だけで判断しない、東洋医学。
不調なのに、もう来なくていいです…と言われない安心感。
わたしには合っていた。


初めに五臓に関する診断をチェックする。
全ての項目が、ほぼパーフェクトになった。
これは…良いことではない。
抜け殻状態の体には、回復する力も血液の量も足りてない状態だった。

だけど病院の検査ではそこが現れることがなかった。悲しいけど、それが現実。
きっと、医学の方向性が違うから、
それは仕方ないことだと、素人ながら感じた。

以前は言われるがまま、出してもらった処方薬を飲んでいたけど、
今回はなぜこんな不調になってしまったのか、その仕組みが知りたくて、先生の話を自分の知識に入れるように聞いた。


近年、テレビでも見かけるようになった、
胃腸と脳のつながり。
互いに影響し合っていたという事を、
わたしはこの体ですでに体験していた。
お腹の不調は精神の不調にもつながっていたという事実。

そしてそれは心臓にも影響していた。
ドキドキしたり、苦しくなったり、不安になったり…
そこを抑制してくれるはずの腎臓。
役割を果たせなくなっていた。

これは長期戦だ…
そう覚悟した。

漢方にお世話になって、もうすぐ一年。
空っぽだったダムが満たされていくように、
心も体も、ようやく満ちてきた。


もう行き場がないと思ったあの時、
もう一つの医学があった事で、
心も体も救われたことは、感謝してもしきれない。

そんな気持ちになれたのは、
お腹の調子が良くなったおかげだね。






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