英語教育
外国語を学ぶときの目的って何ですか?
私の身の回りでも、幼児英語教室に通わせたり、英語教材を購入したりしているご家庭があります。子供たちもとても楽しそうに英単語を学んでいて、ユーモアに溢れたテンション高めのアメリカ人の先生や、笑顔の優しいオーストラリアから来た女性講師。濃いめのキャラでいつも楽しそうに教えています。
小さい頃から習っていると、耳が良くなり正しく発音が出来るとの営業トーク。
小学校の必修になるから、今から習っておかないと周りから取り残されてしまうというデメリットプレゼン。
しかし冷静に考えて下さい。本当にそれが、今の我が子に必要な学びでしょうか。
もちろん経済的に余裕があって、なんでもやらせてあげられる状況なら是非やらせてあげたいところです。しかし、習い事も1つにつきだいたい1万円前後。もちろん我が家でそんな余裕はありません。
因みに、ビジネスで一番使う英語は、「読み」です。
特に英語が必要とされるビジネス以外なら尚更ですが、全般的なビジネスに於いて資料を英語で読む事は多いでしょう。
もしも、英会話のような高額なレッスンが無理なら、私なら単語を覚えられるような教材を使うと思います。たくさんの単語の意味を知っているだけで、だいたいの内容は分かりますから。
私はエッセンシャル思考信者なので、もちろん「やらない事リスト」を常に意識していますが、それは子供の教育に対しても同じです。
例えば、やる気のない時の宿題や、今できないのは少々恥ずかしい事であっても、最終的にはほっといても出来るようになるような事や、登校に関しても同じ考えなので、基本的に子供が行きたくないと言えば、「家で何を勉強したいの?」と聞き欠席させます。(学校にもそのまま伝えているので、少々問題のある家庭だと思われているかも知れません)
私が考える英語教育は、
「その英語で、何を伝えたいのですか?」
に尽きます。
英語が喋れたら、英語が聞き取れたら、英語が読み書き出来たら、それは確かに目的を達成するツールとしてはとても有効です。
しかし、その目的が無くては、ただの飾りです。
何かで読んだことがあるのですが、
「英語を勉強して、海外の文化を知ることも大事ですが、日本人は日本の事をもっと知るべきです。日本人に、法隆寺の歴史は質問しますが、ローマの歴史は質問しません。日本人はまず、法隆寺の歴史を英語で伝える事が必要です。」
どうですか?
落合陽一さんも以前、同じようなことをおっしゃっていました。
「読みたい論文が和訳されていなくて原文しかなかったら一生懸命調べながら読むでしょ?それやってると自然に英語が読めるようになるし、研究結果を誰かに伝えようと思った時に、相手が英語しかわからない人だったら、それを伝えるために英語を勉強するでしょ?」とあの口調で。
英語はツールでしか無いのです。
その、「英語で伝えたい事」を見つける事がまず大切で、その為に英語を学ぶ。
この順番が一番効率が良いと思うのですが、皆さんはいかがでしょうか。
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