話題のChatGPTに無茶振りをしてみる【ピカチュウとゴジラと大谷翔平がアマゾン奥地のオンボロなアパートを舞台に繰り広げるハードボイルドな架空のラブコメ映画のストーリーを作ってください。】
少し前に話題になったChatGPTにようやく触ってみました。いろいろ「できること」「できないこと」「可能性」「危険性」など情報が出てきていますね。
自分でも触ってみて感じたのは「創造」方面のアプローチが面白そうだというところでした。実際、架空の小説を作らせてみたりしている方も多いので、そこに倣ってみようかと思ったのです。
ただ、もう一つ面白いなぁと感じている部分があって、それが「対話による積み重ね」の要素です。対話を重ねれば重ねるほどに、そこまでのチャットを踏まえた上での次のアウトプットを導き出そうとする。ここに面白さがあると感じたんですよね。
この記事は、ChatGPTを使いながら架空のストーリーを描いてもらい、さらに自分がどんどん無茶振り的にツッコミを入れてみたモノです。紆余曲折がありながら僕とChatGPTの間にはある種の仲間意識が芽生えるに至りました。そんなやりとりをご覧ください。
【お題】
ピカチュウとゴジラと大谷翔平がアマゾン奥地のオンボロなアパートを舞台に繰り広げるハードボイルドな架空のラブコメ映画のストーリーを作ってください。
他の人が挙げているChatGPTの物語は割とシンプルなリクエストでした。リクエストがシンプルだとスムーズに物語を作ってそうだったので、ここでは複雑な条件設定をしてみたのです。「ハードボイルドなラブコメ」が全くイメージつかないですけどね。
のっけから、雲行きが怪しいです。
条件付けの多さに処理が追いつかないのかもしれません。
またです。
これは情報量多すぎるのか?
なんとかストーリーの概要を説明できました。
ココからツッコミ的に物語の要素を補完していきます。
うーん、これは聞き方が悪かった。
そりゃそうなんだけど、そうじゃない。
うん、そういう感じでいいんですよ。
でも冒頭の注釈に「オメーは何を言ってるんだ的な空気」を感じてしまうなぁ。
「架空の」とか「設定を作って」とか表現してみると、その通り考えてくれるみたいですね。
大谷さん、そうなんだ・・・
でもちょっと気に食わないので設定を変更してもらうことにします。さらに、設定の活かし方に裁量を与えてみることにします。
なるほど・・・辛かったんですね(フィクションです。)
調和させるって、どうやったんだろう。
まだまだ疑問は尽きないですよ。
お、おう。
まぁ、それでいいや(投げやり)
ん?、ここで疑問発生。
しかしこの質問、実は僕の捉え方ミスでした。
ChatGPTはラブコメの発生について「彼らの」としか指してないので、大谷翔平とピカチュウのラブコメであっても矛盾はないのです(何度も言うけどフィクションですよ!)
しかし、この指摘に対してChatGPTは反論するでもなく、自分が間違っていたという前提に立ってストーリーを描き直します。この辺りの挙動は面白いですね。
止まりました。またヤバそうな気配。
また止まりました。これは「三角関係」って概念が難しいのか?
うーん、幸せに暮らしているなら三角関係ではないけど、もう最後まで描写できたからコレでいいやと次に進みます。完全なドSの無茶振り野郎を徹しきれないところに僕の弱さが現れています。
だいぶ不穏ですよ。「コメ」要素ありますかね。
って思ってたら止まる。
あかん、難しいのか。情報過多か。
ん?、コメ要素は?
ラブ要素あるけどコメ要素ないよね?
ラブコメって概念を理解できていないのかな?
何度も止まる。でも、めげない。
止まったけど、ちょっと待て。
見過ごせないフレーズが出てきたぞ。
お、、、おう。
このエピソードは笑って楽しめるエピソードみたいです。
ちょっとこの世界の笑いのツボが僕には分かんないみたいです。
でも仕方ない。人が違えば笑いのツボも違う。ましてや人間とAIという種族横断どころではない対話を進めているんです。笑いのツボの違いぐらい受け止められなくて、対話は進められませんよね。
う、、、うむ。
わかりました。うむ。
これも「伝わる」ということで、承知いたしました。
常に自信満々に言うんだもんなぁ。
特に変わった企画は出てきませんね。
アマゾン奥地という点を除けば。
わー、アマゾン奥地でのイベントだー
盛り上がるぞきっとー棒
現実問題を振ってみますが、「イケる」という判断です。
押し切られてしまいました。
すごーい、当日のスケジュールもしっかり立ててくれるー
バス!?、バスってどういうこと!?
ところでアマゾン奥地に行くのに必要な「余裕を持って」ってどれくらいなんでしょうね?
人数を具体的に定めず企画するイベントは失敗するよー、それでいいのかい?
なんで打ち消し線入れてるんだろうってところに入ってます。
グッズは何とも言えずフツーですね。
と、ココで無茶振りを放り込んでみます。
なんということでしょう!
これまでの設定を変えかねない無茶振りに対してもサラっと「良いアイデアです。」と前向きな回答!
これは素晴らしい姿勢ですね。困難を楽しむ姿勢。ある意味でドラゴンボールの悟空の口癖とも言える「オラ、ワクワクしてきたぞ」的な姿勢だと思います。
ゴジラ、ポケモンやったんや・・・
でもちょっと特殊な設定含まれますねぇ。
ついでにコッチも聞いてみました。
コッチはあかんかった。
でも、そこを曲げて設定してもらえないでしょうかね。
お、おう、、、
さっきの「良いアイデア」とは真逆の辛辣な対応ですな。
「ありえない設定」とまで言われました。不満タラタラながら対応してくれた感ですね。ところでこのサトシ、セリフがえらい大仰だなぁ。
まぁいいです。ココまできたらさらに無茶振りを重ねてみます。
「不適切」とまで言われてしまいました。「ちょっと」ですからね。そこまで言うことないやん。だったら、設定そのものを変えちゃいましょう。
なんと、設定に加えること自体を拒否されました。
すごく一貫したポリシーを感じるけど、でもコッチも引けないんですよ。
おうおうおう、言い返しますねぇ。
なんだかお互いに曲げられないポリシーを持ってるクリエイターとディレクターのケンカみたいになってきましたよ。こんな展開あるんですね。まさか「ちょっとエッチな」をめぐって、ChatGPTと押し問答を繰り広げるとは。
でもね、よくよく考えたら「アレっ?」となりました。
「ラブコメ要素」が文章に入ってなくない?
なんと!、当初の設定を忘れていた!
これは面白いなぁ。ココまでのやり取りのうち一部を反映できていない。人間も情報過多だと前の話をすぐ忘れちゃったりしますもんね。
余談ですが、割とストーリーものを作らせると壮大なテーマを組み込んできがちです。
と言うわけで、ココで僕とChatGPTの共作は完結です。
なんだろう、この「人生で感じなくても別にいい類の達成感」は、、、
ChatGPTについては色んな人が色んなことを言っていますね。僕はそこに対して有益か無益か有害か無害か、といった観点では話しません。ただ、面白いことは間違いないなぁと感じます。使い方、接し方ですよね、たぶん。
こんな具合に「創造方面」×「対話を重ねる」ことでできるコミュニケーションに面白いさがある。そう捉えると、「無茶振り」というアプローチはAIのチカラを引き出すのかもしれません。
取ってつけたような結論でした。おしまい。
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