組織の目標から戦略を考え施策に落とし込むフレームワークをつくってみた
昨年末に今期の各部門の戦略をつくっていく中で、今までマネージャーの裁量で自由に資料を作成してきたが、今後1つは体系的に整理できるものが必要では。という役員からの話で、統一フレームワークを検討し作成しました。
フレームづくりで試行錯誤
まず、ある企業で使われているというフレームを見せて頂いた。そのまま使うのはやりたくないし、そもそもそのフレームには、自分の意図や思想が入っていない。ただマネればいいということではないので。
今までの経験からリーンキャンバスはどうか?と考えてみましたが、組織側の要素が足りていないので不足があると感じました。
いろいろ試行錯誤していたら、「そうだ。自分で整理したVision Mission Ism Valueの体系* があるじゃん。」と思い出し、当てはまる枠を組み合わせていきました。(* 下記の記事の中段に書いてあります。)
Organization Canvas Ver1.0ができるまで
まずは、整理したVision-Mission-Valueをベースに考えました。
この位置関係を基本として、まずは上から。
そのまま構想(Vision)を持ってきて、それを定性とする(左側)と、重要目標達成指標(KGI)が定量となります(右側)。これらを最上段にします。
次に「HR Strategy: Ism&Value」側から考えました。
今のチームのことを把握すべきと考えたので、強みをSTRENGTHS、弱みをWEAKNESSESとして書けるようにしてみました。
次は左側の「Biz Strategy: Mission」の枠にいきます。
その事業・サービスのカスタマーを意識させたくて、CUSTOMER SEGMENTSと弊社はBtoBなので、少し大きく捉えられるようそのカスタマーのVISIONと課題であるPROBLEMSを書けるようにしました。
(個客は弊社の造語です。誤変換ではありません。)
最初に思いついたLean Canvasはやはり良いと思うので、なにかを取り入れたいと考えてみて、UVP (UNIQUE VALUE PROPOSITION)は外せないと思い持ってきてみました。
2段目はこうなります。参考にした図同様、上段のVisionの枠にぶら下がり2手に分かれています。
3段目は実行部分で、Howにあたるのでは。と考えてみました。
Mission側は、施策(IMPLEMENT)を並べていますが、そのうち1つはチャレンジングなことに取り組めるよう3つ目の見出しを挑戦(CHALLENGE)に変えてみました。
Ism&Value側は、チームをどう強化できるか。を考えてみました。その中で、やはり学びが大事なので、学習(LEARNING)、もう一方は、メンバーのやる気を扱うべきと考えたので、動機づけ(MOTIVATION)としてみました。
別案で、MOTIVATIONをIMPROVEMENTとしたバージョンも作ってみましたが、個人的には上の方がしっくりきています。
3段目はこうなります。先程の2段目の左右の枠から下にぶらさがり繋がるようになっています。
最後は、それぞれを定量的に測れるようにということで、最下部にKPIを書けるようにしています。
全体では、こうなります。
記入例はこんな感じ。
※ 適当に書いています。弊社の情報とは関係ありません。適当過ぎて例になっていないかも。
1度可視化するだけでは効果が薄い
今回、新しくフレームワークを作りましたが、今回の意図としては、どのフレームワークを使っても継続的に一定頻度で続けないと効果はないので、運用が大事ですね。
まだまだブラッシュアップしていきたい。
そして、このフレームワークを作りましたが、正直レビューもなにもなかったので、まだまだブラッシュアップができると思っていますし、OKRとかちゃんとインプットしたら、変えたくなるだろうなー。
フレームワークのPDFを公開します。よかったらダウンロードして使ってみてください。
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