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❖ビエンチャンを見てんじゃん(117)❖ まいに知・あらび基・おもいつ記(2024年6月6日)◆リアルの身近さ、バーチャルの縁遠さ◆

【記事累積:2058本目、連続投稿:991日目】
<探究対象…ラオス、ビエンチャン、仏教寺院、壁画>

♪サバイディー(ສະບາຍດີ、こんにちは)

家からパトゥーサイに向かう途中にWat Phonexaiという寺院があります。この寺院は敷地内の仏像の置かれ方が他の寺院とちょっと違う感じがします。

だいたいの寺院では、本堂や食堂などを中心に、その建物の中に仏像があり、僧侶や信者が座るスペースがそれなりに用意されています。Wat Phonexaiにもそのようなお堂はあるのですが、そこから少し離れた場所に小高い丘があり、そこに仏像が置かれていない空間があるのです。

その空間の奥の壁を見てみると、何頭もの馬が躍動している絵が描かれているのです。ラオスでもタイでもけっこうな数の仏教寺院を訪れているつもりですが、大抵の壁画はブッダの生涯に関わるものであって、このような仏教の考えと直接は関わりがなさそうな壁画を見ることは珍しいと感じています。

そして、そもそもこの空間は一体何なのかも分かりません。ただ壁画の両脇には銀色のお供え物が置かれているので、かつてはここも仏像があったのかもしれません。そうだとしても、仏像の背後に馬の絵が描かれているのには違和感があります。

しかし仏像が置かれていた時期と、馬の絵が壁に描かれた時期が重なっているとは限りません。もしかしたら仏像を撤去したあと、何もない空間のままなのは寂しいので、せっかくだから何か絵を描こうと考えて、僧侶か信者の方が手掛けたのかもしれませんね。

ラオスは自然が豊かで、馬を見かける機会がありますし、乗馬できる場所もあります。そのように馬はラオスでは比較的身近な動物の一つであるリアルな存在にも関わらず、こうしてバーチャルな対象として壁画に描かれていると身近さとは真逆の違和感を覚えるのは不思議ですね。

それでは今日はここまで。
♪ポップ・カン・マイ(ພົບກັນໃໜ່、また会いましょう)

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