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▶無『意』味・感想〔87〕◀(2024年1月28日)

(気楽で無責任なシリーズ。純粋に何となく綴った短文の塊。ほとんど意味はない感想。)

「心模様と空模様の繋がり」
今日の天気もそんな感じですね。
昨日、バンコクにある私立在外教育施設の卒業式でした。
卒業式は生徒たちの節目の出来事でありますが、昨日の卒業式はこの学校にとっても大きな節目となりました。この学校はここ数年、新たな生徒募集をしておらず、今年度在籍している生徒は高校3年生だけでした。

そしてその生徒たちが昨日巣立っていったため、この学校の全ての生徒が卒業し、来年度在籍する生徒はいません。つまりこの学校は閉校となるわけです。

この学校は「如水館バンコク高等部」といいます。私は昨年度、常勤講師としてタイに住んで対面授業を担当し、今年度はラオスに住みながら非常勤講師としてオンライン授業を担当しました。そのため、昨日巣立っていった生徒たちとは2年間関わっていたのです。

そんな彼らの卒業式に同席したいという気持ちがあったものの、昨日はビエンチャンの学校の授業があったため、卒業式に赴くことはできませんでした。卒業式は彼らの大切な節目の行事であり、唯一無二のものであることは間違いありません。しかしビエンチャンの児童・生徒たちにとって、昨日の授業は他の日の授業とは異なる気づきや学びの貴重な機会であって、こちらも同様に唯一無二なのです。

どちらか一方しか選ぶことができない究極の選択でしたが、バンコクの生徒は高校3年生、ビエンチャンの児童・生徒は小学4年生なので、気づきや学びという経験の一つひとつがこの先の成長に大きな影響を与えるという観点から、私はビエンチャンの授業を選択しました。

翌日となった今日の朝は目が覚めてからずっと、「やっぱり卒業式に行けばよかったかな」という気持ちが心の中をグルグルと駆け回っています。その様子がそのまま空に反映されているようです。

ビエンチャンは10月下旬に乾季に入ってから昨日までの3カ月間くらい、ほとんど雨が降ったことはありませんでした。しかし今日は朝から様子が違いました。空を覆いつくすのは鉛色の厚い雲で、「どんより」しています。そして「しとしと」と雨が降り続いています。

今日の空は、重く沈んだ気持ちと心の中で流れる涙とを忠実に反映してくれているようです。
私の心境はこんな感じですが、昨日巣立っていった如水館バンコクの卒業生たちの未来は、雲の向こう側に広がる青々として晴れやかな空であることを確信しています。

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