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❖足元美術館Ⅹ(決意や覚悟が伝わる曲線)❖ まいに知・あらび基・おもいつ記(2022年4月11日)

◆足元美術館Ⅹ(決意や覚悟が伝わる曲線)◆
タイに限らずネコが放し飼いになっているのはよくある話だが、タイやラオスは犬の放し飼いが当たり前である(他にもニワトリやアヒルなどの放し飼いも見かけるが)

そのため、犬たちがどこに歩いていくかは犬任せなので、せっかく新しく塗ったコンクリートも、奴らにかかれば表現活動を行うキャンバスになってしまう。

一筋の動きだけがキャンバスに描かれているところをみると、この作品を手掛けた奴は、一続きの曲線に特別なメッセージを込めているのだろう。コンクリートが乾ききっていないときに何度も行ったり来たりすれば、その分だけ足跡が残ってしまうが、この作品にはそれがない。やはり、一度描いた曲線の形に大きな意味があったということになる。引き返そうとしないその足取りから「決意」とか「覚悟」というメッセージが伝わってくる。

人間の立場で考えると、せっかく塗ったコンクリートなので、しっかり固まるまでは立ち入ってほしくないところである。それは「コンクリート『で』作られた道」を「手段」として捉えていることになる。

一方、犬画伯の立場で考えると、それぞれのコンクリートキャンバスに描かれる曲線としての通り道は二つとして同じものはなく、それぞれに特別な価値を持っているということになる。それは「コンクリート『に』作られた道」を「目的」として捉えていることになる。

おそらくまた別の場所で、犬画伯の作品に出会えると思うが、そのときはどんなメッセージが込められているだろうか。

ちなみに「足跡」はタイ語では「ロイ カーウ(รอยเท้า)」という。ロイ(รอย)が「痕跡」で、カーウ(เท้า)が「足」を意味している。そして「足先」は「ニュー カーウ(นิ้วเท้า)」といい、カーウは「足」なのでニュー(นิ้ว)が「先」などを意味することが分かる。ニュー(นิ้ว)だけならば「爪先」とか「指」という意味になるらしい。それから「芸術作品」は「ニャン シーラパー(งานศิลปะ)」という。

#この街がすき   #旅のフォトアルバム
#タイ   #バンコク

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