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📖気た・見た・つかった【報告18】📖 まいに知・あらび基・おもいつ記(2023年9月24日)

(東南アジアで生活していて、「気(になっ)た」「見た」「『つ』かった」外国語について、カエサルの有名な報告に「劣るとも勝らない」レポートをしていきます)

【記事累積:1741本目、連続投稿:735日目】
<探究対象…言語、数字>

今日の言葉は、ラオ語の「ຫນຶ່ງລ້ອຍຫົກສິບ」です。この文字そのものが目に飛び込んできたわけではなく、買い物をしているときに、この文字の音である「ຫນຶ່ງລ້ອຍຫົກສິບ(ヌンローイ ホックシップ)」を耳にしたのでした。【情報の収集】

この音を聞いたとき、私はとても懐かしくなりました。それは一体どうしてなのでしょうか。【課題の設定】

「ຫນຶ່ງລ້ອຍຫົກສິບ」を分解すると、「ຫນຶ່ງ」、「ລ້ອຍ」、「ຫົກ」、「ສິບ」の4つの単語になります。まず「ຫນຶ່ງ」の部分は「ヌン」と発音し、「1」という意味になります。次に「ລ້ອຍ」の部分は「ローイ」と発音し、「100」という意味になります。それから「ຫົກ」の部分は「ホック」と発音し「6」という意味になって、最後の「ສິບ」の部分が「シップ」で「10」という意味になります。つまり、この単語はすべて数字に関わるものなのです。これらが組み合わせた言葉の発音をカタカナで表記すると「ヌンローイ ホックシップ」となって、意味は「160」です。【整理・分析】

この数字は、我が家の居候であるヒキガエルのために購入した熱帯魚用のエサに書かれている数字でした。ラオ語とタイ語の数字の音はほとんど同じです。そしてこの「ヌンローイ ホックシップ」の音を私は去年、何度も発音しましたし、何度も聞いていました。それは去年タイに住んでいたときの家の通りが「164」だったからです。タクシーで目的地を伝えるときに何度となく「ヌンローイ ホックシップ シー」と発音し、家が近づいてくるとドライバーから通りの数字の確認のために何度となく「ヌンローイ ホックシップ シー」という音を聞いていたわけです。ただ実際には最初の「ヌン」はわざわざ言わなくても「ローイ ホックシップ シー」で「164」ということが分かるので、ほとんど「ヌン」は除いていました。【情報の収集】

そうして、この日「ヌンローイ ホックシップ」という音を聞いたとき、一瞬自分がタイにいるような錯覚に陥ったわけです。しかしラオ語とタイ語の数字が似ているのならば、この日に限らず、買い物をしたときに懐かしい数字を耳にする機会がありそうなものですが、なぜ普段はそんな錯覚が生まれないのか不思議になりました。普段の買い物の場面を思い出してみると、ラオスキープで買い物をするとき、数字は基本的に英語で発音していることに気づきました。例えば、キープでの価格表記は数字が大きいので、10万キープなどのときは、「ワンハンドレッド・サウザンド」と言ったり、そもそも1000キープ以下の価格表示になることは稀なので、単に「ワンハンドレッド」と言ったりします。【整理・分析】

例えば5万キープなど、10万キープ以下のときは、「フィフティ」と英語を使う店員もいれば、「ハーシップ」とラオ語の数字を使う店員もいます。しかしそれより上のケタのときは英語なので、ラオ語またはタイ語で「160」のような数字を聞く機会がなかったわけです。【整理・分析】

こうして「ヌンローイ ホックシップ」に対する懐かしさの理由が明らかになりました。ただ、エサの袋に書かれていたのは数字だけではなく、通貨単位としてB(バーツ)も書いてありました。そのためお店のスタッフはタイ語として発音したのかもしれません。もしこのときお店のスタッフが「ຫນຶ່ງຮ້ອຍຫົກສິບ(ヌンホーイ ホックシップ)」と発音していたならば、タイ語ではなくラオ語だったといえます。それはラオ語では「100」は「ລ້ອຍ(ローイ)」だけでなく「ຮ້ອຍ(ホーイ)」と発音する場合があるからです。しかし数字のような頻繁に使うものであり、昔から使われているものにも関わらず、2種類の発音があるのはなぜなのか気になりました。数字は取引など重要な場面で使われるので、誤解が生じないようにするためには1種類の方が良いと思うのですが、2種類の発音が存在する何らかのメリットがあるとすればそれは何か、今後リサーチしてみたくなりました。。【まとめ・表現】【今後の課題の設定】

なおタイ語で「160」はすでに述べていますが「หนึ่งร้อยหกสิบ(ヌンローイ ホックシップ)」になります。

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