見出し画像

『ファートンいきもの記』【44】 (2022年8月29日)

今日の「いきもの」は≪ドッペルゲンGAMA≫である。
8月初めに居候していたカエルたちをリリースしたことは以前に話した。そして、再びタイに戻ってきて居候の候補生を夜の散歩で面接している。第2期生1匹目とは帰国の日の夜すぐに出会ったものの、かなり大きな声で鳴くので、近所迷惑も考え仕方なく数日でリリースした。

次なる第2期生を探していると昨日2匹目と遭遇できた。つかんでみたが鳴き声はなく、身体を震わせるだけなので、奴がメスであることは分かった。家に帰ってしっかりと観察していると、奴の左の後ろ足に見慣れた特徴を発見した。外敵に食いちぎられたのか、先天的なものか分からないが、左足の指がとても短いのである。

この特徴は3週間前にリリースした第1期生のチビ2にそっくりなのである。そっくりなのは後ろ足だけではなく、前足に黒いラインが腕章のように入っていたり、お腹に小さな丸があったりもそっくりなのである。

これらの特徴から同じカエルの可能性が高いが、そうでないとしても、世の中にそっくりな存在がいるというドッペルゲンガー現象のようなものといえるだろう。

奴の「とくしゅ(特殊能力)」は「サバイバル」である。
奴を含め第1期生をリリースした場所は、湿地や草むらがあり生存しやすい場所ではあったが、自然界は外敵も多く、生き延びるのは大変である。しかし奴は見事に生き延びていたのである。奴を発見したのは、リリースの場所から少し離れたガソリンスタンド脇の草むらであった。このガソリンスタンドは、草むらのような隠れる場所があり、また人間が行き来するので、ハトやイヌやネコなどがあまり近づかないため外敵も少なく、生き延びるには都合の良い場所だったのかもしれない。実際、このガソリンスタンドで第1期生の何匹かを発見している実績もある。とにかくチビ2のサバイバル能力には脱帽である。

#この街がすき   #旅のフォトアルバム
#タイ   #バンコク
#ヒキガエル

(以下で今日の「いきもの」をスライドにて紹介)
(動画も紹介)

ここから先は

0字 / 1画像 / 1ファイル
毎週2回ほど記事を新たに投稿しています。

いろいろな「いきもの」の様子を紹介しています。『「ファー」ブル昆虫記』と『シ「ートン」動物記』を組み合わせたような「いきもの」紹介です。日…

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?