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【一人で勝手に旅気分】211

(過去の旅についての振り返りです)
★ 詰めの甘さ、先送り体質、憶測が生み出した悲劇(2019年10月12日)

インドボランティアに参加して2日目の朝。
初日は昼にNGOの宿泊所に来ていたので、これが最初の朝食でした。

昨日、NGOのスタッフから宿泊所でのルールを色々説明してもらい、その中には食堂の利用時間に関する説明も含まれていました。

私の脆弱なリスニング力に問題があるのですが、朝の食堂利用時間が「7:00から」だったのか「7:00まで」だったのか正確に聞き取れなかったにも関わらず、また後で確認すればよいだろうという楽観で、問題を先送り。

そのあと、スタッフやルームメイトに朝食の時間について確認するタイミングを逸したまま就寝し、朝を迎えたのです。

時計は6:45。
ちょうどルームメイトが部屋を出ようとしていました。彼は部屋を出る間際に、英語で何やら「朝食」に関することを話してくれたのは分かるのですが、詳しい内容までは理解できず。

そこから「脳内ディベート」がスタート。
「彼が話したことが『朝食に行った方がいい』なので、食堂利用時間は『7:00まで』である」と肯定側が主張。
これに対して、「彼が話したことは『あとで朝食に行こう』なので、食堂利用時間は『7:00まで』ではなく、『7:00から』である」と否定側は反論。

その時点で私のリスニング力によって受け取れていた情報は、「食堂利用時間が『7:00』に関連していること」「ルームメイトが『朝食』に関して何か話したこと」だけで、肯定側と否定側のどちらが優位かを判断できません。

しかし、「もし、ルームメイトが『朝食に行った方がいい』と言っていたとしたら、彼は既に朝食を終えている可能性が高い。そして食堂はあと15分もしないうちに利用できなくなるじゃないか。」と考えが頭の中で膨らんできました。

その強迫観念によって、私は急いで着替えて食堂へ。
食堂に着いたとき、時計は6:50くらい。
食堂には誰もいません。食堂の配膳カウンターには、食器などはあるものの、食材などは置いてありません。

「ああ。やっぱりもっと早く起きればよかった。やはりボランティア活動に取り組む人たちの宿泊施設だから、みな時間もしっかり守って、行動も早いんだ。いきなり朝食なしで活動は辛いなあ。」

私が食堂の入口付近で呆然としていると、食堂のスタッフの方が奥から出てきて、チャパティ2枚とゆで卵が乗った皿を出してくれたのです。スタッフの人たちは英語が分からないことは昨日の時点で分かっていましたが、お皿を出す仕草などから、不機嫌さが伝わってきました。

「時間ギリギリに来たから怒っているんだろう。一度片付けたのに、また用意させてしまった。申し訳ないから、これで我慢しよう」

私はそれらを急いでほおばります。
時計は7:05くらい。食器は各自で洗って返すのがこの施設のルールだったので、食器を返却するとき、時間を過ぎてしまったことを詫びる気持ちで会釈をして、食堂を後にしました。

再び部屋に戻り、2日目の作業の準備をしているとルームメイトが戻ってきて、「そろそろ朝食に行こう」という驚きの一言。どうやら彼は朝の散歩が日課のようで、そのあとシャワーを浴びていたようです。

食堂は7:00までではということを伝えると、「7:00~8:00」という返答。時計は7:30を過ぎていました。

さきほどなぜスタッフの方は不機嫌だったのか、私は勘違いしていたようです。終わりギリギリで、もう片付けが終わっているのに対応しなければならない不機嫌さだと私は思っていたのですが、実際はその逆で、私が利用開始時間前に現れたので、準備がまだ整っていないのになぜもう来ているのだという不機嫌さだったわけです。

ただ、もう一度食堂に行ってスタッフと顔を合わせる勇気はなく、「もう食べた」とルームメイトに伝えました。すると「もう行ったのか」という驚きの反応。

彼が部屋を出た後、窓の外を見ると、他のボランティア参加者たちも続々と食堂に向かっていきます。どうやらあんなに早く食堂に現れたのは私だけだったようです。

話をきちんと把握しない詰めの甘さ。
あとで確認すればよいという先送り体質。
そして根拠のない勝手な憶測。

その結果、簡素な朝食となったわけです。良い勉強になりました。

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