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▶無『意』味・感想〔167〕◀(2024年4月29日)

ラオスの街を自転車で走っていると、ラオス国旗と日本国旗が並んだ標識を見かけることがあります。こういったものは政府開発援助(ODA)の一環として、日本が外国で開発プロジェクトに取り組んだことを示しています。

このような日本の国際貢献の事実をいくつも目にすると、とても誇らしい気持ちになります。ただこういった表示の日付を見たとき、その多くが一昔前のものであり、最近のものを見かける機会が少ないことに気づかされます。

一方で、プロジェクトの真新しい表示には中国や韓国の国旗が多いということも感じています。そのような様子を見ていると、日本の国際貢献における存在感が薄らいでいるようで、寂しさを感じてしまいます。

もちろん現在、日本がラオスに何ら協力や援助をしていないというわけではなく、最近では民法典を整備する事業に関わっています。人々の生活は、インフラに代表されるようなハコモノ(ハード面)だけで成り立つわけではなく、法律や制度といったルール(ソフト面)も不可欠であり、安心・安全な生活基盤のためには後者の重要性はさらに増してくると思います。

そう考えると、見た目に分かりやすいハード面に対しては、「寂しさ」になっているとしても、はっきりと形で捉えにくい人々の日々の生活を支えるソフト面に対しては「誇らしさ」が得られているわけです。後者の誇らしさが今後も膨らんでいるんだと思えるためには、私自身が目先や可視的な世界に引きずられていてはいけないなと改めて感じました。

【連続投稿:953日目】

#この街がすき   #旅のフォトアルバム
#ラオス   #ビエンチャン

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