▶無『意』味・感想〔163〕◀(2024年4月25日)
最初に思ったことは「なんでこんなところにボールが・・・」でした。
これは勤務校が教室を借りているインターナショナルスクールの敷地内です。おそらく近くの運動場で使っていたボールが転がってきたのだと思います。
使っていたボールが転がっていったのに、そのまま取りに来ようとしなかったので、このようにボールが放置されているのでしょう。だから「なんで気づかないのかなあ」とか「なんで転がっていったのを探しに来ないのかなあ」という気持ちがあり、それを端的に表現すると先ほどの「なんでこんなところにボールが・・・」になったわけです。
そして、この表現はあくまでも人間としての活動、すなわち「人為」の観点で捉えた場合に出てくるものだと思います。
しかしあのボールをジーッと眺めていて、物理的な法則に従った現象、すなわち「自然」の観点で捉えた場合には、先ほどとは異なった表現が出てくるのではないかと、ハッと気づかされたのです。
それは「こんなところだからこそボールが・・・」だったのです。
この場所は転がってきたボールがこれ以上進めない袋小路のような場所です。そして少しくぼみがあるので、そこにはまると多少の風が吹いても動かないわけです。
つまり物理的な法則に従えば、この場所にボールが留まっていることは何ら不思議ではなく、むしろ当たり前な現象になります。
物事を「人為」として捉えるか、それとも「自然」として捉えるかによって、心の中に浮かんでくる思いが変わるんだなあと改めて感じました。
【連続投稿:949日目】
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