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【一人で勝手に旅気分】225

(過去の旅についての振り返りです)
★ 日が暮れれば暮れるほどに膨らんでいった不安(2019年10月10日)

インドボランティアでNGOのスタッフと合流する前日に、強行日程(ボッタクリのタクシーに乗って)でデリーからアグラまで行きました。

何とかタージマハルの見学はできたのですが、デリーから南のアグラまでは4時間近くかかりました。翌日の昼にはデリーの北方にあるカルカという町で合流予定だったので、すぐに引き返さねばなりませんでした。

当初はデリーで宿泊し、翌日の朝にデリーからカルカに向かおうかと思っていましたが、アグラ出発前に翌日の予定をタクシードライバーに伝えると、デリーからカルカも車で4時間近くはかかるので、今日中にカルカまで向かった方が良いとのこと。ドライバーがアグラでタージマハルを見たあと、カルカまで乗せてくれることを提案。

タージマハル見学を終え、タクシーに乗ったのは14時過ぎ。それから4時間近くを要してデリーに着くころには、確実に日没が近づいていました。

「このあとさらに4時間近くかかると22時くらいになるけれども、大丈夫だろうか」
アグラからデリーに向かう間に、カルカのホテルをネット予約はしたものの、22時くらいのチェックインになるので、フロントが対応してくれるか不安になっていたのです。

さらにデリーに近づくころから、ドライバーが運転しながら何度も電話をかけているのです。
「カルカ」という単語が繰り返し聞こえてきます。

窓越しに見える太陽はどんどんと低くなり、空の赤みは徐々に暗いものに変化していきます。その暗さと連動するかのように、私の不安も徐々に膨らんでいきます。その不安に追い打ちをかけるように、いきなりタクシーが止まりました。カルカはまだまだ先です。そしてドライバーは私にこう言ってきたのです。

「私はカルカに行けないから、代わりのタクシーが来るまでここで待つ。」
どうやらさきほどの電話はタクシー仲間で、誰かカルカまで行ってくれる人をさがしていたようです。

20分ほどすると、代わりのタクシーがやってきました。私はそちらに乗り換えることに。
乗車するとすぐにドライバーから「本当に行先はカルカだな」と念押しされました。
私がそうだと伝えると、今度は「まだ夕飯を食べていないから、途中で夕飯を食べていいか」という申し出。

私も昼にアグラを出てから何も食べていなかったので、これには同意。
途中のサービスエリアで夕食を食べる時間も加わり、最終的にカルカの予約していたホテルに着いたのは日が変わる直前。そのため、ホテルの入口は既にシャッターが閉まっていて、もしかして宿泊できないかもと思いましたが、ドライバーが大声を出してくれて、中から今起きたであろうホテル関係者が。

そうして何とか宿泊できたのでした。初めてのインドだったので、かなりの不安でした。

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