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❖足元美術館Ⅸ(作者の名前は「偶然」)~Foot Museum IX (The author's name is "accidental")~❖ まいに知・あらび基・おもいつ記(2022年3月27日)

◆足元美術館Ⅸ(作者の名前は「偶然」)◆
新学期までもう少し時間があるので、日中は「徒歩」で散策をしている。昨日は閑静な住宅街みたいな区域に迷い込んでしまった。

どの家も庭先に様々な植物を植えている。その植物の花が道端に広がるように落ちていて、この街にも素敵な足元美術館が存在していた。

タイとラオスは隣国であり、気候も似ているからだろう。ラオスの国花であるプルメリアが至るところにあり、白い花は木々の上で咲き誇るだけでなく、地面にも彩りを与えてくれている。そんなプルメリアの中でもひと際目につく花があった。

薄っすらピンクかかった白のプルメリアには違いないのだが、そこに紫と純白のアクセントがあって、とても魅力的なのである。紫と純白はそれぞれ別の小さい花で、偶然プルメリアの上に落ちたのだろう。それらが組み合わさり、見事な美術作品になっているのである。別々の場所に落ちていたならば、単なる地面に落ちた花たちでしかなく、私も特に関心を払わなかったかもしれない。しかし、それらが「偶然」という磁石によって引き寄せられ、一か所に集まったことで特別な価値が生まれたわけである。

こうして見てみると、実は偶然ではなく、どこかに芸術家がいてそれぞれの花を組み合わせた必然の産物なのではないかと疑ってしまう。

私は周囲を見回した。しかし芸術家らしき人物は見当たらない。偶然そのものが芸術家だったようだ。

ちなみにプルメリアはタイ語では「リーラワディー(ลีลาวดี)」と呼ばれ、ラオ語では「ドーク・チャンパー(ດອກຈຳປາ)」と呼ばれている。

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