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❖見タイ!知りタイ!伝えタイ(4)❖ まいに知・あらび基・おもいつ記(2022年3月26日)
◆見タイ!知りタイ!伝えタイ(4)◆
(HOTで湿度なタイでの現地レポート、基本HOTな食べ物や、微笑みの国ならではのHOTな心に触れる出来事など、思いつくまま紹介しますね)
♪サワディー(こんにちは)
タイでもラオスでも、道端にたくさんのお供え物を発見します。これは仏教などの外来の思想が入ってくる前から、タイで信仰されていた「ピー信仰」に関わるもののようです。タイ語のピーは、精霊や幽霊のようなものを指す言葉で、自然を神聖なものと捉えて崇拝する精霊信仰(アニミズム)の対象となっています。現在は、ピー信仰と仏教は融合しているようで、不可分一体のものとなっているようです。
日本でも八百万の神々ということで、自然のあらゆるものに神が宿っていると考え、自然を神聖なものと捉えて信仰していますね。
そして、自分たちが住んでいる土地や家を、その土地の精霊・神様に守ってもらうために、祭壇や祠などを設置してお供えをしています。土地の精霊・神様を祀る祠は「サーンプラプーム(サーンが祠、プラプームが土地の神)」と呼ばれ、ここに花や食べ物や飲み物がお供えされます。飲み物にストローがさしてあるものが多いのは、タイでは直接口をつけて飲む行為は行儀がよくないと考えられているからだそうで、それは精霊・神様にも適用されているというのは興味深いですね。それから赤いシロップが入った飲み物「ナムデーン」がお供えされているのが多いのですが、これはかつて血をお供えしていたので、それの代用とされています。ナムデーンではなく、さらに代わりとしてファンタ・ストロベリーが置かれているのはラオスでもよく見かけましたね。
この土地の神様を祀るというのは日本も同様で、産土の神(うぶすなのかみ)の怒りを買うことのないように、建物を建てる前に地鎮祭が行われます。
自然の強さや豊かさに神聖さを感じて、それを崇拝する精神文化は世界共通のものといえます。その文化を理解しているのでしょうか、放し飼いの犬たちや鳥たちもこれらのお供え物を食べたり、散らかしたりしないようです。タイに住んでいる生き物は、神聖な存在に対する畏敬の念を持っているのかもしれません。しかし、それは「セキツイ動物」に限られる可能性があります。お供え物を食べているマイマイや虫は見かけたので、全ての生き物ではないようです。
ちなみに、「水(みず)」はタイ語で「ナーム(น้ำ)」といい、「赤色」は「シー・デーン(สีแดง)」といいます。そして「シー」は色全般につく名詞なので、「デーン」が「赤」を意味しています。だから、先ほど紹介したお供え物の「ナムデーン(น้ำแดง)」は「赤い水」という意味になるわけです。
それでは本日はここまで。
♪ラーゴーン(さようなら)
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