見出し画像

パートナーは偏頭痛(偏頭痛の人の説明書)

どうも、皆さんおげんこDEATHか?
なんとも可愛らしいトップ絵ですが、偏(片)頭痛をお持ちの方であればこの気持ちになった事はきっと何度もあるでしょう。
鶴竜、いや、かく言う僕も極度の偏頭痛持ちなんです。

こめかみ付近の方が多いみたいですけど、僕の場合は左後頭部から首・肩に至るまで激痛に襲われます。一度頭痛が起こると釘バットで脳味噌を掻きまわされている様な痛みが半日以上続きます。当然吐きますし、腹も下しますし、呂律も回らなくなり、嗅覚や視覚が過敏になり脳の仕組みがバグるのか思い出そうともしていない事が次々へと思い出され、身体も起こせず脈打つ痛みに喘ぎながら布団の中で半日以上無駄にするハメになります。
翌日も痛みは鈍器で殴られた後みたいにズキズキと残ります。
まさに平均的な偏頭痛の発症例です。

発作直前になると偏頭痛特有のギザギザの光が見える「閃輝暗点」が起こるらしいのですが、僕にはそれがありません。
じわじわと嫌ーな違和感が徐々に大きくなり、ドカーン!と発作が起きる感じです。薬を飲むタイミングが難しい。
因みに予防薬のイミグランは残念ながら身体に合わず、アナフィラキシーを起こし、救急搬送されて胃洗浄をした過去があります。

最近「エムガルティ」という注射型の薬が出たらしく、これを打つと抗体が出来て一ヶ月頭痛が起こらずに済むらしいですね。これは早く打ちたい。どうせ来年辺りになりそうなコロちゃんワクチンよりも切実に早く打ちたい。

ズキンズキン、中にはドーンと、痛む部位や対処法はそれぞれの頭痛の型によって違うのですが、特徴的な共通点としては

・気の持ち用で何とかなるものじゃない
・普通の人が体験する頭痛の十倍は大変
・救急車を呼んだ事が一度はある
・傷病手当とか付くなら偏頭痛にもマジで付けて欲しい
・時によっては薬が全く効かない

って所でしょうか。
「たかが頭痛くらいで!」という精神根性論がまだまだ蔓延っているせいで周りに理解されにくいったらありゃしないです。

一体、どんな事が出来ないのか?

まず、テンションを上げる事が出来ません。

偏頭痛の仕組みとして緊張 → 緩和の過程でキュッとしていた血管が一気に拡がり、拡がりまくった血管壁が神経をオラオラと刺激し続けて頭痛が起こります。
だから脈打つごとにズキンズキン、と頭が痛むんです。

ドキドキした後、ホッとしたりテンションを上げたりすると確実に偏頭痛になります。以下

初めての気になる異性とのデート。
ワイワイ!楽しいメンバーとの飲み会。
真剣勝負を伴うスポーツ。
誰もがテンションを上げるイベント(ハロウィン、クリスマス、パーティetc)

等の後は必ず確実に迅速に間違いなく確実に偏頭痛が起こります。
大事なことなので確実を二回入れました。

僕は年に二回だけ気の置ける地元メンバーと会うんですが、会った後は確実に薬の効かない凶悪なレベルの偏頭痛が起こってます。
皆さん想像出来ますか?
楽しかったー!って思った一時間後に必ず寝込むレベルの頭痛に襲われる生活を。まるで何かの呪いみたいです。

おかげさまで人生でただの一度も

「イェーイ!」

と叫んだ事がないです。
頭が痛くなるのが分かっているからです。

「気分に波が無いよね」と、他人から良く言われます。
しかし、心の波はあります。人間だもの。326(サブロー)

実はテンションが常に一定でいるのは精神的な修行によるものではなく、頭が痛くなるのが怖いので身体が無意識にセーブしている結果に他なりません。
僕個人が希望的なものよりも絶望的な物を読んだり嗜んだり好むのは、そりゃ幼い頃に兄貴が(おかあさんといっしょ)の代わりに部屋で毎日「チャイルドプレイ」「死霊のはらわた」のビデオを流していた経験もあるでしょうが、根底にある原因はテンションを上げたくないからです。

THISは余談ですが僕はよっぽど心がない子供だったのか、ある日台所で大根おろしを手に取ると、突然真顔で自分の手の甲を擦り始めたとの事です。当然、病院へ。
実験してみたかったんでしょうか。まるで和製ダミアンです。

話を戻しますと、ストレスなんかもちろん頭痛の大敵なので自然と人との繋がりを減らす傾向にあります。
人から受けるストレスって答えが無いものが多いので、なるべく付き合い自体を避けるんですね。頭痛予防策の一種です。

食べ物はチーズ、ワイン、チョコ、柑橘系なんかは頭痛を誘発するので避けます。当たり前ですがアルコールも良くないです(嗜んでるけど)。

首に負担が掛かると頭が痛くなるので電車でスマホやスマホゲームの類は一切出来ません。ゲームも同じです。
PC作業なんかは意図的にストレッチしたり出来るので大丈夫です。
車の運転は緊張はすれど緩和がないので実は長時間運転していても大丈夫。

思春期を迎えた辺りからずっと治らないまま偏頭痛と付き合ってきた結果、色々損をする事が多かったです。
女の子に「私と居ると頭痛くなるってどういう事!?」と憤慨された事も何度もあります。
その都度「楽しいから頭が痛くなるんです」という、嘘のような本当の真実を嘘みたいに聞こえる言葉で伝えなければならないのです。
事実、ドキドキしたけれど結果楽しかったから盛大に頭が痛くなる訳なので。

もしあなたの周りに偏頭痛の方がいたら、この話を少し思い出してもらえたらありがたいです。
その人の性格がちょっと捻くれていたり、なんだか大人しかったりするのは心の問題というより実は身体の問題が潜んでいるのかもしれません。
ただ単に頭がおかしな人だったら申し訳ないけど。

とにかく、偏頭痛との生活ってのは文字通り頭が痛くなる問題ばかりです。
近い将来、頭ごと取り替えられたらいいのになぁと思ったりしてます。
その時は誰か、僕と頭を取替えっこしましょう。

サポート頂けると書く力がもっと湧きます! 頂いたサポート代金は資料の購入、読み物の購入に使わせて頂きます。