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ショートショート広場

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一話完結〜数話完結の短編集を載せています。 あなたの息抜きのひとつに添えて頂けたら嬉しいです。
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#読書

【小説】 ドアマンの憂い 【ショートショート】

 劇場のドアマンがその職に就いたのは独裁者の気まぐれからであった。  とある演説後、独裁…

大枝 岳志
10日前
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【小説】 夏。収穫アルバイト 【ショートショート】

 高校生活最後の夏休み。受験勉強そっちのけでアニメを観ていた僕は、ある作品の影響からカッ…

大枝 岳志
2週間前
15

【小説】第二秘書浅見賢太郎 【Ⅰ】

 ここに、とある人物の手記がある。  決して上手いとは言い難い文字や文章を見る限り、日記…

大枝 岳志
3週間前
9

【小説】 空気「正常」機 【ショートショート】

『冷め切った家庭内、ギスギスした部署内、腐敗し切った上層部の空気にも!』  そんな謳い文…

大枝 岳志
3か月前
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【小説】 平穏な爆弾 

 先ほど、爆発物を仕掛けた。  それも駅前ロータリーのタクシー乗り場の脇に堂々と、誰の目…

大枝 岳志
4か月前
7

【小説】 Loss 【一話完結】

 少年は息も凍りそうな夜に、窓枠にしがみついたまま長い間外を眺めている。  眩いほどの喜…

大枝 岳志
6か月前
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【小説】 感嘆符 【ショートショート】

 ベルトコンベアの上を延々と荷物が流れて行く。同じ形で同じ重さの、同じ商品達。  5分に1回程度、弾かれる荷物がある。俺はそいつを手に取り、軽量器に載せる。今回のは、内容量が足りていなかったみたいだ。  そんなつまらないバイトを終えた俺はさっさと作業着から私服に着替え、薄暗い倉庫を出るついでに警備員に一礼をする。 「お疲れっしたぁー」 「あっ、あぁ……お疲れ様です」  バカ警備員。何ボーッとしてんだよ、人の顔見て驚きやがって。どうせ暇こいてエロい妄想でもしてたに違いない。

【小説】 ブンガク・イズ・デッド 【ショートショート】

 土曜日の晴れた空の下、私は愛読書である日本文学全集38「太宰治」を携えて公園へと杖をつ…

大枝 岳志
1年前
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【小説】 ショットスポット 【ショートショート】

 ナイス、シャッター。藪の中に身を這わせながらフェンスの奥へバズーカのようなレンズを向け…

大枝 岳志
1年前
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