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ショートショート広場

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一話完結〜数話完結の短編集を載せています。 あなたの息抜きのひとつに添えて頂けたら嬉しいです。
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【小説】 空気「正常」機 【ショートショート】

『冷め切った家庭内、ギスギスした部署内、腐敗し切った上層部の空気にも!』  そんな謳い文…

大枝 岳志
2か月前
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【小説】 日々を燻らす 

 年の暮れに、民子は右脚を引き摺りながら公団住宅一階の小さなベランダに置かれたパイプ椅子…

大枝 岳志
5か月前
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【小説】 夢の続き 【ショートショート】

妙にリアルな夢を見た。 ジャングルの拓けた場所で僕はずぶ濡れになった服や道具を乾かしてい…

大枝 岳志
5か月前
6

【小説】 野辺の人々 【ショートショート】

 何もこんな場所に建てなくても良いだろうという場所に、うちの会社は新しい工場を建てた。 …

大枝 岳志
1年前
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【小説】 ハラスメントラベラー 【ショートショート】

 バブル末期の暑い八月。島型レイアウトの並びの課長席に座る坂本はこめかみに青筋を浮かべな…

大枝 岳志
1年前
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【小説】 マンボーッ! 【ショートショート】

 会社の納会の締めに行われるとある行事のせいで、うちの部署は揉めに揉めていた。 「桑野、…

大枝 岳志
2年前
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【小説】 幸せクレジット 【ショートショート】

 俺はずっとダメな人間だった。  高校を中退してからというものの、定職にも就かず遊び呆ける毎日を送っていた。  金が無くなれば親を脅してせびり、それすら尽きると街を歩く奴らから金を巻き上げるようになった。  金はギャンブルに風俗、そして浅い付き合いの仲間に見栄を張る為だけに次々と消えて行った。  消費者金融から借りた金は踏み倒し、裁判所からの呼び出しにも応じなかった。  こんな俺がまともな職に就けるはずもなく、居着いた先は産廃の山から使えそうな木屑を集める業者だった。  

【小説】 狂欲大魔神 【ショートショート】

 家に帰ったけれど、私は食欲もなく、化粧も落とさず風呂にも入らず、ボーッとしている。  …

大枝 岳志
3年前
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