炭酸の抜けたコーラ。もしくは苺のないショートケーキ。
高校の卒業式から大学入学まで。
もう30年も前のこと。
どんなふうに過ごしていたか、記憶がありません。
親密なひととの別れや始まりもありませんでしたが、
それまで当たり前のように毎日過ごしていた友達と離れて暮らす未来を
少し寂しく思いました。
特に親しくしていた友人ふたりが東京に進学するのがとても羨ましく、
眩しく見えました。東京はお金がかかる街なのです。
後ろ向きな気持ちで大阪に向かい、治安の悪い街に住み、
とても危険な目に遭ったりしたけど、3年目くらいから楽しいことも増え、仲間や恩師にも恵まれ、幸せな気持ちで卒業式を迎えることが出来ました。そうなるように自分でも努力し、藻掻きもしました。
大阪には8年弱暮らしましたが、私の人生には掛け替えのない時間になりました。大阪での暮らしが自分の人生にもし無ければ、それは炭酸の抜けたコーラのような、パンチもなく味気のないものになっていたでしょう。
私の経験では、大阪と中国は若いうちに経験しておいた方が良いと思いす。しなやかな感性とふくよかな感受性、体力と耐性と偉大なる無知。これらがあるうちに是非おすすめです。
3月は不安と希望に溢れた、瑞々しい季節ですね。
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