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サザンロック/スワンプ系のアルバム紹介

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オールマン・ブラザーズ・バンド、レーナード・スキナードの定番から、マーシャル・タッカー・バンド、ウェット・ウィリーなどのベテラン勢、スティルウォーター、ウィンター・ブラザーズ・バ…
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#オールマンブラザーズバンド

イート・ア・ピーチ/オールマン・ブラザーズ・バンド (‘72)のミステイク

イート・ア・ピーチ/オールマン・ブラザーズ・バンド (‘72)のミステイク

Eat a Peach / The Allman Brothers Band (‘72)
言わずと知れた名盤中の名盤、オールマン・ブラザーズ・バンドのイート・ア・ピーチ (‘72)のアルバムだが、ずっと気になっている点があり、今回はそれを検証してみようと思う。

本作は’71年10月に他界したデュアン・オールマンの最後のアルバムであり、彼が他界してからの音源や、ドノヴァンの「霧のマウンテン」をモチ

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アメリカン・ユニバーシティ ワシントン D.C. 12/13/70/オールマン・ブラザーズ・バンド (‘02)

アメリカン・ユニバーシティ ワシントン D.C. 12/13/70/オールマン・ブラザーズ・バンド (‘02)

American University, Washington, D.C. 12/13/70 / The Allman Brothers Band (‘02)
‘00年代に入って、オフィシャルからリリースされた発掘音源の一つが本作である。名盤「フィルモア・イースト・ライヴ」の3ヶ月前の録音で、収録曲はフィルモア・イースト・ライヴとほぼ同じである。

「リーヴ・マイ・ブルース・アット・ホーム」の最後

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イート・ア・ピーチ/オールマン・ブラザーズ・バンドの見開きジャケット

イート・ア・ピーチ/オールマン・ブラザーズ・バンドの見開きジャケット

Eat a Peach / The Allman Brothers Band (‘72)
言わずと知れたデュアン・オールマンの遺作にして、サザンロックだけでなく、音楽史上においての名盤「イート・ア・ピーチ」であるが、今回はその見開きジャケットのイラストについて考えてみる。

表ジャケットは巨大な桃を積んだトラック、裏ジャケットは同様に巨大なスイカを積んだ貨車となっている。そして見開きジャケットには

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クローキン・アット・トーズ/フロッグウィングス (‘00)

クローキン・アット・トーズ/フロッグウィングス (‘00)

Croakin’ at Toad’s / Frogwings (‘00)
デレク・トラックス時代のオールマン・ブラザーズ・バンドになる前のオールマンズ、ブルース・トラヴェラー周辺のメンバーで結成されたユニット、フロッグ・ウィングスの唯一作品でライブ盤である。中心人物はオールマンズのドラマー、ブッチ・トラックスで、甥のデレク・トラックスやデレク・トラックス・バンドのメンバーなど、新時代のオールマンズ

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マルチプル・フラッシュ/ピート・カー (‘78)

マルチプル・フラッシュ/ピート・カー (‘78)

Multipul Flash / Pete Carr (‘78)
マッスルショールズのセッションギタリスト、ピート・カーによる’78年リリースのセカンドアルバム。彼はフロリダ州デイトナ・ビーチ出身で、オールマン・ブラザーズ・バンドの前身にあたるアワー・グラスのメンバーであり、アワー・グラス解散後は、ルブラン&カーとして作品をリリース後、マッスルショールズにおいてエディ・ヒントンの後任ギタリストにな

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荒海/シー・レヴェル (‘77)

荒海/シー・レヴェル (‘77)

Sea Level / Sea Level (‘77)
明日は「海の日」ということで、本日はシー・レヴェルのファーストアルバムを紹介しようかと。シー・レヴェルは、オールマン・ブラザーズ・バンドの解散に伴って結成されたグループである。
オールマンズの解散によって、グレッグ・オールマンはソロ、ディッキー・ベッツはグレート・サザーン結成、そしてブッチ・トラックスを除いた3人〜ジェイモー、ラマー・ウィリア

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セヴン・ターンズ/オールマン・ブラザーズ・バンド (‘90)

セヴン・ターンズ/オールマン・ブラザーズ・バンド (‘90)

Seven Turns / The Allman Brothers Band (‘90)
実質的なオールマンズの復活を記したアルバム。リリースからは、もうすでに30年以上も経過したのが嘘のようである。MTVで1曲目の「グッド・クリーン・ファン」や、タイトル曲「セヴン・ターンズ」のPVを観た時の衝撃は忘れられない。

何度もメンバーチェンジを繰り返してきた彼らであるが、’69年のファーストアルバムと

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