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マルチプル・フラッシュ/ピート・カー (‘78)

Multipul Flash / Pete Carr (‘78)
マッスルショールズのセッションギタリスト、ピート・カーによる’78年リリースのセカンドアルバム。彼はフロリダ州デイトナ・ビーチ出身で、オールマン・ブラザーズ・バンドの前身にあたるアワー・グラスのメンバーであり、アワー・グラス解散後は、ルブラン&カーとして作品をリリース後、マッスルショールズにおいてエディ・ヒントンの後任ギタリストになった。

そして、フェイム・スタジオ〜マッスルショールズ・サウンド・スタジオとキャリアを重ね、多くのレコーディングに参加、彼が関わったアーティストは、ジョーン・バエズ、ウィリー・ネルソン、ウィルソン・ピケット・ポール・サイモンなど枚挙にいとまがない。

サウンドは’78年という時代を反映してか、フュージョンっぽい雰囲気を持っており、数曲を除いてインストナンバーとなっている。ラストのボブ・ディランのカバー「天国への扉」は多方面で評価が高い。また、オープニングのギターがジェフ・ベックっぽいと感じたのは私だけだろうか?
同じインストナンバー中心のシー・レヴェルとは雰囲気も違うが、それを踏まえた上で聴き比べるのもいいと思う。

ビッグ・ツリー・レコード US盤
裏ジャケット

YouTubeで音源があったのでどうぞ。

Spotify、Amazonプライムミュージックには音源なし。
本作は中古店でも稀に見かけるが、ファーストアルバムは(一般的な価格では)残念ながら見つからない。
こういったサブスクにない作品を見つけるのがレコードオタクの醍醐味かと思う。

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