見出し画像

荒海/シー・レヴェル (‘77)

Sea Level / Sea Level (‘77)
明日は「海の日」ということで、本日はシー・レヴェルのファーストアルバムを紹介しようかと。シー・レヴェルは、オールマン・ブラザーズ・バンドの解散に伴って結成されたグループである。
オールマンズの解散によって、グレッグ・オールマンはソロ、ディッキー・ベッツはグレート・サザーン結成、そしてブッチ・トラックスを除いた3人〜ジェイモー、ラマー・ウィリアムズ、チャック・リーヴェルは、ギタリストのジミー・ノールスと共にシー・レヴェルを結成という経緯である。

バンド名はリーダーのチャック・リーヴェルの発音(C. Leavell〜シー・リーヴェル)を元にしたらしい。サウンドはジャズ、ファンク、フュージョンといった感じだが、オールマンズの持っていて雰囲気は十分に感じられ、一般的なフュージョンとの違いがある。

ニール・ラーセンやサイモン&ガーファンクルの曲のカバーもあり、全8曲はあっという間に聴き終えてしまう。彼らはこの後もメンバーの追加や交替をおこない、’80年の解散までに5枚のアルバムを残した。

キャプリコーン・レコード US盤
裏ジャケット
US盤(上)と国内盤(下)
国内盤 ライナーノーツ

オールマンズに存在した音楽のエッセンス〜ソウル、カントリー、ジャズなどのうち、彼らが他のサザンロックと言われるバンドと一線を画していたのは、ジャズのフィーリングだと考えている。それらはドラムのジェイモーの影響が大きく、彼の幼馴染であったベースのラマー・ウィリアムズによって増幅されている。その2人がリズムセクションを担うシー・レヴェルは、当然、その持ち味が強みとして生かされている。

YouTubeに音源があったのでどうぞ。

Spotifyには本作がなかったので、’77年のライブ音源をどうぞ。

リリースされた5枚のアルバムは全てオススメしたいが、あえて選ぶならファーストの本作だろう。4人編成ながら緻密な演奏は素晴らしい。
私はキャプリコーンUS盤とビクター国内盤を購入した。
サブスクで聴いて、CD買って、アナログ盤を探すほどの名盤。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?