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失敗が許容されるうちに

これは恐らく未就学児や学齢期のお子さまに限った話ではないと思うのだが、

その場をしのぐ支援

未来を見据えた支援

支援者がこの棲み分けができてない現場は上手くいかない。

※一つ例外があって「身体拘束の3要件を満たすほどの危険性がある場合」はその場しのぎでも良い。車に轢かれそうな子が目の前にいたら「赤信号は渡っちゃだめ!」って教える前に吹っ飛ばすか抱え込むかするでしょ?


「学校」という現場に勤務してもうすぐ1年になる。ボクもそうだったように、この時期は「成績」というものに与える影響が大きい出来事が多々ある。
ボクの勤務先は通信制の高校のため、「年間通しての」課題が与えられており、この時期に締切がやってくる。

年度始めから計画的に課題をこなすことができている生徒もいれば、お尻に火がついている生徒もいる。

前者に関しても、「支援者が定めたスケジュールに沿ったパターン」「自分で計画を立案して進めたパターン」「とりあえずやってたら終わったパターン」などがあるし、

後者に関しても、「心身状態がそもそも学習をするに至ってないパターン」「余裕ぶっこいててやばくなったパターン」「ヘルプ要請が出せなかったパターン」「支援者の支援力不足のパターン」などがある。

前者に対しても、後者に対しても、そうなった理由があって、その理由が生徒の今後の人生にどんなポジティブな作用があるのか、ネガティブな作用がある場合はどんな支援を今後提供すれば良いのか、そんな検討がホントは必要なはずだ。

締切間に合ったぜイェイ!

間に合わなかったどうしましょー!!

で、終わるのは生徒だけであるべき。

それに早く気付かないと、「ただ進級した」「ただ単位落とした」だけで終わるし、そんなことで済ませて良い現場ではない。

そのことを何とかして現場に落とし込まないといけない。今はそれがボクの課題。


もちろん、締め切りに間に合わせることが大事。社会では一定求められる能力ではあるし、生きていくために必要な意識であることは間違いない。

ただ、ボクのいる現場は「学校」なので、「失敗から学ばせる経験」も同じくらい必要なことだと思っている。(色々なしがらみがあるので、3年生での留年をなるべく避けさせるのは前提)

オトナがあちこち手を回した結果得る成功体験

失敗したことを翌年に活かす経験

どちらも必要な支援だと思うし、どちらが目の前の生徒に必要なのかをジャッジすることが一番大事だと思う。


個人的に最も好みでないのが、「締め切り過ぎるとこっちが大変なんですよね」って言っちゃうオトナ。

それは生徒には関係ない。そもそも自分でオートマティックに締め切りを守ることができるような生徒は、ボクの勤務先に進学をして来る確率は低い。

それを踏まえて、目の前の生徒にどんな支援を提供することが適切なのか、そんなことをもっともっと追及しないといけないよなって。


そんなことを感じる年度末。


ちなみに画像は現在デザイン中の新学習センター。ボクの「こんな支援がしたい」を詰め込んでます。


おしまい


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