教育国債と豪州HECS(高等教育拠出金制度)は似て非なるもの

この記事の話は、昨日今日に始まったものではないが、教育国債は大学進学しない人にも子どもがいない親にも償還負担を負わせるから「出世払い」にはならない。オーストラリアのHECS(高等教育拠出金)は、いわば「所得連動有利子奨学金」であって「教育国債」ではない。国が対個人で助成。卒業後に所得連動で返済を求める(高所得の人は実効金利が8%にも達する)。しかし、海外勤務になるとマイナンバーがあっても高所得でも返済求められず、「出世払い」は反故にされ、資金回収がままならずHECSの会計は赤字に。

この件は、日本経済新聞「経済論壇から」の拙評「IT投資で高まる生産性 問われる政と官の関係 教育の無償化は必要か」でも触れたところ。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS26H4J_Z00C17A8SHA000/

http://s.nikkei.com/2vRG1IP

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