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青春学生(オリジナル)#6

前回のお話



第6話 初めての大会

さつきとの話し合いがあってから、いじめはぱっと消えていった。

授業でわからないところがあっても教えてくれたり、ものを落とした時には拾ってくれたり、まるで別人のようだった。

そして私はまた、楽しく学校へ通う事ができた。



そんな日常へ戻ってきたある日、私は人生で初めてのことを挑戦するときがきた。

それは部活での大会だった。

私は幸いにも小学生のころ、ドッチボールのクラブに入っていて遠征や大会を経験していたが、いまやっているスポーツはバドミントン、、

私はバドミントン部に入って初めての大会だったためとても緊張していた。

バドミントンで大会に参加するなら必ずルールを覚えなければならなかった。

ミスは絶対に許されないものなので、先輩に何度もルールの確認をした。

その中でさつきとも確認しあっていた。

大会の2週間ほど前に部活内でランク戦が行われた。

私は悔しくも下位で終わった。


数日後..

中学で初めての大会の日がやってきた。

いわゆる新人戦というもだった。

私の初試合は開会式から1時間後ぐらいに行われると、先輩から教えられて、その間は他のメンバーの応援をしていた。

私の学校もそうだが、とにかく人数が多かった、二階部分は人で埋めつくされてとても暑苦しかったのを覚えている。

そして時間がたち、私の試合が回ってきた。

シングルスなので、コートに立っているのは自分だけ、二階部分にはたくさんの友達が応援、とても緊張した。

体ががちがちで試合どころではなかった。

しかし、前半戦私は相手と4点差で勝っていた。

私も体があったまってきて、いける気がしてきた。

いつの間にか二階で応援している人が増えていて、同級生全員が来ていた!

私は負けられないと思い後半戦に望んだ。

結果は..

19-21で負けてしまった。

私は負けてしまったのだ。

途中でガット(ラケットの面の部分)が切れてしまい、

私はサブのラケットを持っていなかったので、友達にラケットを借りて戦っていたのだ。

とても悔しかった。

初試合は一回戦負けという結果を残した。

私は、残りのメンバーの応援をしようと気持ちを切り替えて応援席に向かった。


そして大会が終わり、帰りは歩きと電車に乗って帰るのだが、

帰るとき、さつきと2人で話しながら駅に向かっていった!

周りはたくさんの同じ中学の人がいるのに、私とさつき2人で話していたのだ!!

私はこの時何も思っていなかったが、今思えばすごいことやってるなと思う(笑)

そして電車に乗り席へ座るとさつきが隣に座ってきた。

私はこの時初めてさつきに少し惹かれたのだ。

さつきはこの時汗をかいているのにいい匂いがして、もっと惹かれたのだ。

そしてこれだけでは終わらなかった。

なんと、さつきと私以外は、私たちが降りる駅の隣の駅で降りたのだった。

私は数分間だけさつきと電車で2人きっりになったのだ。

私は、大会であったことを話したり、さつきの話を聞いたり、降りる駅に着くまで話していた。そして降りる駅に着き、二人とも西口に出て、そこでお別れをした。

私は別れた後、こう思っていたのかもしれない。

「さつきのことを、好きになった?」

私はほんの少し前まで、さつきから嫌がらせを受けていて、最低な人だと思っていたのに今は好きになっているかもしれない、

こんなことがあるのか、と思いながら私は家に帰った。

次回第7話 夏休み


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