人生相談 谷川俊太郎対談集(著:谷川俊太郎、朝日文庫、2022)
谷川徹三さんの言葉、
こんな言葉親からもし言われたら絶対に嫌だ(笑)。
この谷川徹三さんの言葉が後の対談相手とのやりとりにも響いてくる。
外山滋比古さんとの言語論、鮎川信夫さんとの書くことについての悩みにも深い感銘を受けた。
鶴見俊輔さんの言葉、
谷川俊太郎さんの伯母が心筋梗塞で入院している。父谷川徹三さんも行く。伯母に一言「どうですか」と言ったらまわりの付き添いとか患者とか全く無関係に雑誌を読み続ける。ぶきっちょで何話していいかわからないから。こういう徹三さんの面は俊太郎さんの成長にも大いに否定的に関わっている。
そして夏目漱石に認められて小説家になった野上弥生子さんとの対談。なんとこの対談当時野上さんは95歳。しかし、言葉に関する知識が豊富すぎて唖然とした。
俊太郎さんの息子谷川賢作さんの最後の対談も面白かった。やはりそこでも話題の一つに上がったのは「老い」についてだった。
谷川徹三さんの実感、鶴見俊輔さんの耄碌論、実際に老人として活躍する野上弥生子さん、三人の生き方が僕の中でつながって突きつけられている気がした。