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防災シンポジウムのチラシ 参加者が増えるキャッチコピーに変えてみた。改善例をビフォー・アフターで紹介。

防災は大事。でも広報は難しいですよね。
参加者がどうすれば増えるのか。
「防災シンポジウム」のチラシを事例に考えてみました。

防災シンポジウムの参加者が増えるキャッチコピーをビフォー・アフター形式で3パターン紹介します。チラシ作成時などに参考にしてください。

※私が作成したキャッチコピーを使いたい場合は、連絡をいただければ無償で提供いたします。私のプロフィールと連絡先はこちらです。

この記事でお伝えすること

防災シンポジウムの参加者を増やしたい職員向け

【ビフォー】
防災シンポジウムの典型的なチラシ 
大きな文字で「シンポジウム」

自治体職員向けの広報研修で講師をしいて、いろいろなチラシを見ますが、多いのがこのパターン。
典型的なチラシがこちら。

防災シンポジウムのチラシイメージ

このあとビフォー・アフターを比較するため、キャッチコピーを抜き出してみます。※山崎市は、事例を伝えるための架空の自治体名です。

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防災シンポジウム
いざという時に備えて
自助・共助・公助を考える
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自分や家族で備える自助、地域で助けあう共助、行政の役割である公助。

各地で地震が頻発しています。
“いざ”という事態に備えるための防災シンポジウム。たくさんの人に参加してほしいですね。

でも正面から「防災シンポジウム」と言われても、どうも気乗りがしない。
「大切さはわかる。でも、せっかくの休日、わざわざ参加するのも…」という気になってしまう人は多いと思います。

そこで次のような工夫はどうでしょう。
いずれも実際の防災シンポジウムの内容に沿って考えました。

【アフター1】
「大切な人を守る上で役に立つ」と 
キャッチコピーで伝えてみた

防災シンポジウムのチラシ
キャッチコピー事例
(事例番号00067)

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家族の命を守る
防災シンポジウム
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シンポジウムに行くと
▼自分が暮らす地域の防災上の危険
▼いざというときの避難場所
▼ふだんの備え
こういうことが学べる。その結果、自分の命、家族の命を守ることにつながる。

「防災シンポジウムに行くと、自分にとってどんなメリットがあるか」を、ある意味で一番ストレートに伝えてみました。

次は、シンポジウムの内容と、それがどう役立つかを前面に出したキャッチコピーです。

【アフター2】
意外?な避難所の話と参加者のメリットを 
キャッチコピーにしてみた

防災シンポジウムのチラシ
キャッチコピー事例
(事例番号00068)

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快適に暮らす避難所あります
防災シンポジウム
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体育館でぎゅう詰めで雑魚寝。プライバシーもないし、寝るのもつらい。これが避難所の一般的なイメージだと思います。

でも「床の堅さや冷気が伝わらず、寝やすい段ボールベッド」や「シートや段ボールを使ってプライバシーを守るパーテーション」など、少しずつですが快適に過ごす工夫も広がっています。

こうした工夫を知ることで、いざというときに少しでも快適に避難できる。避難所に行くことも躊躇せずにすむ。

シンポジウムに行くと、そんなメリットがあるんですよーと伝えてみました。

次は、さらに小さな、でも大切なメリットをキャッチコピーにしてみました。

【アフター3】
参加すると どう得するか 
小さいけど大きなメリットを伝えてみた

防災シンポジウムのチラシ
キャッチコピー事例
(事例番号00069)

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備えて損しない防災袋の作り方
防災シンポジウム
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実際の防災シンポジウムで紹介されたテーマの一つです。

もちろんシンポジウムのメインテーマは「自助・共助・公助」だったり「災害支援」だったり「被害想定」だったり。もっと大きなテーマだと思います。

でも大きな話で大上段に「共助が大事」などと言われるより(偉そうに批判してスイマセン)、まずは自分にとって小さくても得をする話の方が、生活者にとっては大切だし、気になるのが本音です。

“自分にとって、ちいさな得”
参加してもらうための、はじめの一歩
として、大事だと思うのです。

【まとめ】小さくても参加者にとってのメリットを伝える キャッチコピーの作り方を紹介しました


【伝えてほしい 防災シンポジウムに参加するメリット】
●自分や家族の命を守る方法を学べる
●避難所で快適に過ごす工夫がわかる
●「備えて損しない」日頃の準備が学べる


防災というと、どうしても大きな話になってしまいがちです。もちろん「自助・共助・公助」といった大きな話は大事です。

でも、人はあまりに大きな話、立派な話には「(わざわざ休みの日をつぶして)参加したい」とは思わないもの。

あなたが担当する防災シンポジウムの中で「毎日忙しいけれど、災害に備える必要もあるなあ」と気になっている人を引きつけるような、小さくても大切なこと。

参加者にとってのシンポジウムの価値や魅力を再発見して伝えてほしいと思います。

効果的なキャッチコピーの作り方など、私に相談いただく場合の連絡先はこちらです。


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