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女性消防官募集のチラシ 「私も消防官になりたい」と思うキャッチコピーに変えてみた。改善例をビフォー・アフターで紹介。

消防の方の広報の悩みをキャッチコピーで解決するアイデア。前回(先週)は消防団員募集のキャッチコピーを紹介しました。

今回は女性消防官の募集です。

この記事では「女性消防官になりたい(採用試験を受けたい)」と思う人を増やすためのキャッチコピーを、ビフォー・アフター形式で3パターン紹介します。チラシを作る際に参考にしていただけると嬉しいです。

※私が作成したキャッチコピーを使いたい場合は、連絡をいただければ無償で提供いたします。私のプロフィールや連絡先はこちらです。

この記事でお伝えすること

女性消防官を増やしたいと願う消防署員向け

【ビフォー】
典型的な女性消防官募集のチラシ

女性消防官募集のチラシイメージ


このあとビフォー・アフターを比較するため、キャッチコピーを抜き出してみました。※山崎市は、事例を伝えるための架空の自治体名です。

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女性消防官募集
山崎の安全・安心を
私たちと一緒に守りませんか
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まずは大きく「女性消防官募集」。そして先輩として勤務されている女性消防官らの写真とともに「安全・安心を一緒に守りませんか」(チラシのイメージでは消防官の写真は使えませんのでイラストで代用しています)。

女性の先輩が働いている姿を見せて「一緒に働きましょう」と呼びかける。もちろん正しい呼びかけ方です。ただ、そうやって呼びかけても「なかなか応募してくれない」「就職説明会を開くけど女性の参加者が少ない」と悩んでいる方は多いと思います。

女性消防官は増えてはきましたが、まだ3.2%(総務省消防庁調べ 令和3年4月1日現在)。国は2026年4月までに5%の達成を掲げていますが達成したとしても、まだまだ少ない。ここは思い切ったアイデアが必要です。

ならば、次のようなキャッチコピーはどうでしょうか?

【アフター1】
意外?に働きやすい職場環境を 
キャッチコピーにしてみた

女性消防官募集のチラシ
キャッチコピー事例
(事例番号00064)

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いい意味で驚きました
休みも趣味の時間もしっかりとれる
女性消防官募集
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前回に引き続き、実際に消防官として働いている方の「声」からキャッチコピーを作ってみました。参考にしたのは消防庁のWebサイト。

消防士座談会|女性消防吏員の活躍推進のためのポータルサイト|総務省消防庁 (fdma.go.jp)

女性消防官が、働きがいや職場環境などを座談会で語っています。その中で注目した「声」はこちら。

いい意味で驚いたのは休みが多くて、趣味の時間もしっかり取れるということですね。私はスノーボードが趣味なので、非番の日はよく出かけています。

https://www.fdma.go.jp/relocation/josei_shokuin/people/talk.html

消防官の多くは、当番(朝8時~翌朝8時)→非番→当番→非番を繰り返す勤務サイクル。緊急呼び出しもゼロではないでしょうが、非番の日は原則として丸1日休み。なので「休みも趣味の時間もしっかりとれる」。

もちろん仕事はハードだと思います。でも休みはきちんと休める。趣味の時間も取れる。これは職業を選択する上で非常に大きな価値、魅力だと思います。

さらに「声」を参考に職場環境を深掘りすると、次のようなキャッチコピーになりました。

【アフター2】
職場環境の良さを具体的にアピールする
キャッチコピーを書いてみた

女性消防官募集のチラシ
キャッチコピー事例
(事例番号00065)

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育児休業も時短勤務も
取りやすいのは驚きでした

女性消防官募集
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これも女性消防官座談会で紹介されていた「声」から。

あと、育児休業や時短勤務も取りやすいのは驚きでした。男性社会だと休業取得はあまり理解されないのかと思っていましたが、全然そんなことはありませんでした。

https://www.fdma.go.jp/relocation/josei_shokuin/people/talk.html

【アフター3】
仕事もプライベートも充実可能
そこが魅力的な職場だと伝えてみました

女性消防官募集のチラシ
キャッチコピー事例
(事例番号00066)

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仕事もプライベートも充実させたい
女性消防官募集
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これも消防庁の女性消防官座談会で紹介されていた「声」から。

私は仕事とプライベートのバランスをうまくとって、両方充実させたいですね。富士市消防本部には女性の救急隊長がまだいないので第一号になりたいです!

https://www.fdma.go.jp/relocation/josei_shokuin/people/talk.html

【まとめ】女性消防官が増える 
キャッチコピーの作り方を紹介しました


伝えてほしい女性消防官として働く価値や魅力】
●休みや趣味の時間もしっかり取れること
●育児休業や時短勤務も取得しやすいこと
●仕事とプライベート、両方の充実を目指せること



今回の記事、もしかすると「働きやすさだけを求めて来られても困る」「不真面目だ」。こんな風に思われた方もいるかもしれません。

でも働きやすさは本当に大切。仕事はがんばる。でもプライベートも大切にできる。これは大きな価値、魅力です。

私自身、24時間365日の緊急呼び出しが当たり前の仕事を長年続けて、その結果、心身のバランスを崩しました。自身の生き方を振り返って「仕事とプライベートをわけられる働き方は本当に大切」だと強く思います。

実は座談会でも司会の方(男性消防官)が次のように話しています。

それぞれのライフステージに応じて、働き方が選べるのも意外と知られていない消防の良さですよね。

https://www.fdma.go.jp/relocation/josei_shokuin/people/talk.htm

自分たちの仕事、職場の良さを新鮮な気持ちで再発見してみる。そこで見つかった価値や魅力をキャッチコピーという形で伝える。女性だけに限りません。消防官を志す人を増やすために、ぜひトライしてほしいと思います。

効果的なキャッチコピーの作り方など、私に相談いただく場合の連絡先はこちらです。

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自治体やNPOなど公的な団体には喜んで協力します。▼ここで紹介したキャッチコピーを使いたい(連絡をもらえれば無償で提供します)▼チラシにアドバイスが欲しい▼職場で研修を-など。 連絡先はkohou-oyen@iris.eonet.ne.jpまで。お待ちしています。