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内省の旅。

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色々あって、仕事を辞めてから
今旅に出ています。

当然のように無計画なので、流れるように運だけを頼りに
動いているわけですが、
今は長野県の軽井沢にいて、ありがたいことに現地に住む知り合いのご厚意で
数日間滞在させてもらっています。
その方は、人生の節目節目で道筋のヒントをくれる私の尊敬する大人で、
だからといって自分の考えを押し付けたり、世間にありふれた抽象的な言葉をくれるでもなく、
私自身を見て、”言葉”と”道”を用意してくれる、そんな人です。

そんな軽井沢ですが、現在冬季休業でお店が殆ど閉まっていて、人通りも少ないので、時間が止まったかのような感覚で静かな時間を過ごしています。

激務だった仕事を辞めて数日経ち、ゆっくりとした時間を過ごす中で
気づいたことは
自分がいかに本を読んでいなかったか、学んでいなかったか、
新しい場所に出向くことを生活する中でちっとも念頭に置いていなかったか、
穏やかな時間の中で”考える”ことを怠っていたかををひしひしと思い知らされました。

ここ最近、
「楽しいと思うことは何?」
のシンプルな質問に答えられないくらい、自分の頭と心は
複雑化していたのですが、
この旅のように
無計画だが、見えない導線で自分は動かされている、そんな時間が、
好きだったんだなと思い出した瞬間でもありました。

関東でも大雪に見舞われた昨日は、
人やお店など存在しないのではないかと思うくらいの静寂に包まれた街を
ただひたすらに歩き続けました。
しんしんと降り続ける雪を横目に
歩くたび雪に飲み込まれる一歩いっぽを、表現しようのない幸福感と共に
踏み締めていました。

そんな軽井沢の旅のハイライトは、
唯一営業していた近代美術館での展覧会です。
フィリピン出身のアーティスト、ロナルド・ヴェンチェーラ展というものでした。正直、自分の普段の好みとは程遠い作品たちでしたが、
展示会のテーマは“内省”
で、じぶんとリンクする部分があり入ることとしました。
展示は全部で7つの部屋に分かれていたのですが、彼の人生の旅路を俯瞰した構成となっていました。

“内省”とは、
“客観的に“自分の行動を見つめ直し、考え方や行動を変えていくという意味を持っています。

作り上げたものを壊しては新しくつくる、人生には何度も訪れるこの機会。
今はその過程にいること、何より今は丁寧に大事に過ごすこと。

思いがけず始まった旅でしたが、名づけるならば
”内省の旅”とすることにしよう。

さあ、次はどこにいきましょうか。


P.S 今貪るように本を読んでいます。貴方の手元に置いておきたい本を一冊教えてください。

追記
展示会の写真を載せておきます。

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