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ナウシカを初めて観た。映画館にて。
「風の谷のナウシカ」を映画館で観た。
驚くべきことに初見である。
昔「TRICK」という横溝正史をゆるゆるにしたテイストのドラマがあったのだが(大好き)スペシャルかなにかで金曜ロードショー最強カードである「ナウシカ」と時間帯が被り、恨み言のように「何度目だナウシカ」と習字をしたためたシーンがあったが、そのナウシカを初見であった。
しかし流石にナウシカである。私もふんわりと「王蟲という大きい虫を森にお帰りする話」ていどの認識はあった。
それどころではなかった。人間たちの愚かさと人間に蝕まれてなお浄化しようとする生態系のしなやかさと美しさ、そして過酷な世界でも懸命に生きる人びとの強さが圧倒的に迫る名作だった。(みんな知ってる)
私は映画館で初めてのナウシカを観ることができた幸運に感謝した。実家はジブリガチ勢でVHSもDVDも豪華装丁漫画版ナウシカまでそろっているのに観たことがなかった。奇跡のようだが単なる意地だ。
みんなが観ているものをあえて観ないという 薄汚れた中2魂である。
漫画版ナウシカ実家にまだあるかな…読みたいな…
宮崎駿監督の作品に一貫して流れるテーマはナウシカからぶれていないのだと改めて偉大さを感じた。そして飛行機愛。
上映中は もちろんマスクなわけで、そして上映が終わり外に出るとやはり皆マスク。「あれ…ここ腐海かな…?」と錯覚します。
帰宅後 私は夫に映画館で観られて本当に良かった、初上映時に二十歳前後だった人は幸せだと話した。このくらいの年代に一番刺さりそうだと思ったのだ。夫は おー良かったねーと返事をし
「それでも戦争はなくなってないからなあ」
こんなに素晴らしい作品が世の中にあるのに、刺さる年代で観ているはずなのに、なくならないものがある。
哀しさ。
もっと真っ直ぐ作品を受け止めよう。と思った。
つけヒゲに憧れているのでつけヒゲ資金に充てたいです。購入の暁には最高のつけヒゲ写真を撮る所存です。