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King of ☆Koi☆ HAISHA

歯の詰め物が取れてしまいました。

痛くはないですが歯に穴が開いているのはどうにも落ち着きません。急いで歯医者さんに行かなくては。

しかし仕事終わりの時間は混んでいたり診療時間が終わっていたりで近所の歯医者は全滅。

駅から少し歩いた所にある歯医者が何とか空いていて、それでも仕事が終わって全力ダッシュで間に合うか、というくらいのギリギリ時間。

日本にはこんなにも歯医者が溢れているというのに、暇な歯医者っていないんだなあ。

私は以前にも歯医者をめぐる旅をしたことがありまして

これ以上濃い歯医者さんはいないだろう!と極めた気でおりましたら上には上がございました。歯医者さんとは個性のカタマリですね。家の近所だけでもバリエーション豊富です。同じ歯医者さんはいない。みんなちがってみんないい、訳じゃないですけれど。

白い歯がキラリと光るジャパネットたかたを彷彿とさせるエネルギッシュに早口で喋る歯医者さん。

語尾に「ありがとうございまーす!!」と、まるで居酒屋のようにお礼を言ってくれます。「口開けてくださーいありがとうございまーす!右に傾けてありがとうございまーす!歯を噛んでくださありがとうございまーす!」

「この歯の間の白い汚れは歯垢といいます」

おもむろに歯科助手さんが理科の実験で見たきりのプレパラートを持ち出し、「これは今取ったばかりの歯垢です」

全力ダッシュをしてきて疲れきった私はいつものローテンションに輪をかけて地の底にいたため「はぁ…」しか言えず、手慣れた手つきで作業を進める助手さん。

「今からお口のなかを見ましょうね!」

大きなモニターに写し出される何かウネウネしたモノ。わあ気持ち悪い。

口内細菌を大画面で見せてくれるサービスは初めてでした。

「全部が全部悪い菌じゃないんですけどね」

じゃあ見せてくれる必要ないのでは?

この菌がミュータンス菌(虫歯のもと)ですね、ミュータンスを退治していきましょう!という展開なら話が分かります。

虫歯の治療をしにきたわけではないのに…。

自分の口内細菌のダンスを背景にして詰め物を詰めなおしてもらいました。

個性の強い歯医者さんほど技術や安定感が高い気がします。個性とは研鑽の道程で醸成されていくものなのかもしれません。

皆さん行きつけの歯医者があるかと思いますがたまには別の歯医者さんに行ってみると濃い経験が出来るかもしれません。最後まで読んでくれてありがとうございました。




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