8月30日(日)夜6時
8月31日で思い浮かぶのは まるちゃんのこと。
夏休みの宿題が終わらなくて、おじいちゃんをだまして宿題を代わりにやらせようとしたりしても結局 終わらなくて お母さんに怒られて でも家族みんな「ほんとにまる子はもう~」なんて言いながら宿題を手伝う。お姉ちゃんはしっかり者だから 宿題は終わっていて 何でちゃんと終わらせた私がまる子の分までやらないといけないのよと不満顔をしている。
毎年いつも まるちゃんは くり返す。まるちゃんはまるちゃんだから宿題を8月30日までに終わらせることはない。
終わらせる まるちゃんが居てもいいのに。
朝はきちんと起きてラジオ体操に向かいスタンプをもらう。涼しい午前中にその日のノルマの宿題を終わらせて お昼ごはんを食べたら遊びに行く。帰ったら夕飯のしたくを手伝ったりして早寝する。計画的に生活しているから宿題なんて七月中には終わらせちゃう。
うーむ こんな まるちゃんはイヤだ。
なんでイヤなのかというと単につまらない。
やっぱり まるちゃんの魅力は夏休みの宿題をためこんで31日に困って悪あがきするところ。
お姉ちゃんの気持ちも分かるけれど。要領よくみんなの助けを借りられる まるちゃんってうらやましいし、恨めしい。
さくらももこさんの他のエッセイマンガではお姉ちゃんは病弱な美少女。放っていても元気で丈夫だからと さくらさんはあまり構われることがなかったとか。
ちびまる子ちゃんはさくらももこさんの理想の世界でもあるのだろうな。
エッセイ「もものかんづめ」に本当のおじいちゃんは最低の性格で死んだときは家族大喜びだったとつづられている。
「ちびまる子ちゃん」の友蔵は孫にベタ甘、いつもだまされてくれる。
理想の世界のまるちゃんが今現実にいたら どうなるだろう。
今年の夏休みは とても短い。そのかわり というか必然と宿題は少なくなる。まるちゃんなら「え~このご時世に宿題なんて あたしゃ信じられないよ」なんて言うかもしれない。
となりの席のたまちゃんとお喋りできるのだろうか。
授業中はマスクをして、給食はだまって食べる。先生が配膳しやすいようにとカレーの日が多い。
「カレーは好きだけど こう毎日じゃ、まいっちゃうねェ」
まるちゃんには「ちびまる子ちゃん」の世界で いつもと変わらない日を過ごしてほしい。8/31をくり返すことも大変だろうけど。
ただ現実はそうもいかない。そうやって学生の皆さんはすごされている。大変なことと思う。
それでも またもとの生活に戻れますように、と願うのは少しちがう気がする。友達と気がねなく遊ぶとか 好きなところに行くとか、望んでいることはもちろん元通りになってほしい。
ただ この制限だらけの生活は今までの生活を振りかえる機会にもなったと思う。
通勤ラッシュの満員電車。あんなにぎゅうぎゅうに押し込まれて運ばれていくのはやっぱりおかしい。鉄道会社は利益が減り大変だろうが このまま満員電車は なくなってくれ。
不登校の子がオンラインで授業が受けられるようになったところもあるという。そのまま定着してほしい。色々なことのハードルが下がると思う。わたしは当事者ではないので断定的なことは書けないですが…。
今年のまるちゃんは関東では8/30(日)に8/31を迎えるはず。迎えないかもしれないけど。どんな まるちゃんが描かれるかはまだ分からない。
まるちゃんは 要領がいいけど抜けてて ズボラでおっちょこちょいで優しくて面倒見もよくて友達思いで 。私は そんなまるちゃんが大好きだ。
世界が変わっても まるちゃんはまるちゃんで、それは 私にもどんな人にもいえることなんだろう。
ちなみに夏休みの宿題は提出日までためこむ派です。最後まで読んでくれてありがとうございます。
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