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サンデー。

よく晴れた日曜日
すでに誰もいない家で目覚めた
母はボランティア
父は接待ゴルフ
毎週の事だ

リビングに僕の好きな菓子パンがある
冷蔵庫にはいつも飲んでるジュースもある
それでいい

食べ終わったら
部屋でゲーム
夕方に酔っぱらった父が
部下の人の車で帰って来た
これも毎週の事だ
ほっとけば父は自分の部屋で寝る

夜になると
母が頼んだ夕食の宅配が届く
ひとりでは食べきれそうもない
丸い入れ物に入ったお寿司
好きなのだけ食べて
後はお皿に移し替えて冷蔵庫
目を覚ました父が食べるかもしれない

再び部屋でゲーム
眠くなるまで続ける
少し前に一瞬だけ彼女が出来た
何回か一緒に遊ぶ日曜日があった
でも別れてしまった
母が猛烈に反対したからだ

そして21時
母が帰って来た音
2階の僕の部屋まで来る
階段の足音を
僕は毎週待っている

でも実際に聞こえた事はない

僕は
誰かの幸せの為に頑張っている母に
これ以上
何かを求める事はないだろう

何年か前に
少しだけ苦情を申し立てたら
母は激怒し
父は起きてもこなかった

確かに
新しいゲームを買うだけのお金はもらってる
だから僕は
ゲームをし続ける
ちょっと飽きたなと思う日も
別れた彼女から
もう一度付き合いたいと言われた日もあったが
僕はゲームをし続ける

それぞれに
やる事がある
僕の家の日曜日


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