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カイ・T・エリクソン『そこにすべてがあった バッファロー・クリーク洪水と集合的トラウマの社会学』宮前良平、大門大郎、高原耕平訳、夕書房
ここ最近読んできた本のなかで、その理由を具体的に挙げることが難しいのですが、もっとも丁寧に作られた本だなあという印象を持ちました。内容自体も名著ですが、著者、翻訳者、編集者そして装幀をした人すべての、これを世に送り出したい、ださなければという真摯な祈りのようなものが感じられる、とてもお勧めの本です。出版は2021年8月。まだ出版されたばかりです。なお、著者のエリクソンはあのエリク・エリクソンの息子とのこと。 本書は1972年に米国のウェストヴァージニア州の炭鉱町バッファロー