【エンジニア採用最前線】リモート体制を構築した者が採用を制す?

こんにちは。最近社内で“たけうま”と呼ばれ始めた竹内(@t_akeuchi)です。週末の趣味である競馬の話をしているうちに、徐々にブランディングされてきました。そして、本業であるエンジニア採用について全然発信していないことに気づいてしまい、久々に体にムチを打って腕を振るうことにします。

01. コロナ禍を経て、在宅勤務・リモートワークを続けたい人が転職市場に増加している?

直近でTwitterのトレンドにも入って話題となっていましたが、BUSINESS INSIDERでは、在宅勤務について下記のようにまとめられていました。

・新型コロナウイルスのパンデミックが続く中、リモートワークからオフィス勤務に戻す会社が増えている。
・しかし、全員が元のやり方に戻したいと思っているわけではない。

改めて触れるまでもありませんが、2020年3月以降、新型コロナウイルスの影響で、多くの企業が余儀なくリモートワークの導入せざるを得ない状況になりました。コロナの登場以前に、在宅勤務やリモートワークを導入している企業が身近にあった方はそう多くはないのではないでしょうか?

一方、緊急事態宣言や蔓延防止等重点措置が解除されて、感染状況が落ち着いた際には、企業は大きく分けて3つのタイプに分かれていったように感じます。

1.勤務日は完全に出社しなければいけない従来の出社スタイル
2.出社する日と在宅勤務・リモートワークの日を織り交ぜるスタイル
3.在宅勤務・リモートワークが基本で、必要であれば出社してもいいスタイル

ここで、問題なのが「この3つの勤務スタイルを分ける基準として、明確かつ合理的な理由がない」ことが従業員たちの不満を表面化しました。

BUSINESS INSIDERの記事にもある通り、従業員たちの言い分としては、

・通勤が無く、休憩中に運動もできるし、外食ではない健康な食事ができる。
・スケジュールをより思い通りにできるから、自分にとって重要なことのために時間を作ることができる。
・子供を学校に迎えに行くために仕事を早く始めて早く切り上げることができる。

といったメリットを享受できるし、「在宅勤務・リモートワークでも成果を出せていることを証明したのに、オフィス出社に戻す理由に納得できる理由があるのか?」というわけです。

結果、退職という選択肢を選び、自らの理想のワークスタイルで働ける企業へ転職する人が増加している「大転職」というムーブメントが起きているという記事でした。

02. 特にIT/WEBエンジニアは、在宅勤務・リモートワークを望む傾向が顕著

私が勤めているファインディ株式会社では、2022年2月に「ITエンジニア転職動向調査」を実施し、Findyユーザー向けに調査結果を公開しています。(下記リンクはFindyにご登録いただいているユーザーであれば閲覧することができます。)

調査結果の中で際立ったのは、リモートワークへの興味・関心の項目。「リモートワークについて興味・関心を教えてください」という設問に対し、58%ものエンジニアが「フルリモートワークが良い」と回答。続く26%ものエンジニアが「週1〜週2程度出社が良い」と回答し、合計で84%がリモートワーク派だという結果が出ました。(n数:610名) 

ちなみに、前回2021年7月に実施した転職動向調査でも81%がリモートワーク派であり、中でもフルリモート希望は前回比で15%増の結果が出ています。

また、「選考過程で最も重要視する事柄について、できるだけ詳しく具体的に教えてください。」という設問に対し、「コロナ禍のリモート経験で、会社に行くための準備時間、往復の通勤時間など、業務時間以外にどれだけ多くの時間を会社のために犠牲にしていたのか気がついた」「長時間通勤や混雑した交通期間の利用によるストレスを回避したい」「極端なことを言うと、リモートワークの選択肢がない会社は淘汰されていってもいい」「リモートとフレックスができない仕事はそもそも検討しない」といった、エンジニアの生の声も多く集まりました。

エンジニアという職種柄、PCやネットワークなどの開発環境さえ整っていれば働ける特徴がありますので、リモートワークでも生産性を落とさずに成果を出し続けたエンジニアたちが、コロナ禍を機に「リモートが主流になる!」と声を大にして権利を主張したような印象を受けます。

(コロナ以前より、時間や場所を問わず働けることを売りにしたフリーランスエンジニアへの転身を謳ったWEB広告も多く世に出回っていたため、潜在的な在宅勤務・リモートワークへの憧れは昔からあったのかもしれません。)

03. 在宅勤務・リモートワークは正義なのか?

前述の通り、在宅勤務・リモートワークが導入されているかどうかは、従業員のワークエンゲージメントに関わるだけでなく、採用においても大きな影響を与えていることがお分かりいただけたはず。でも、だからといって「今すぐ全企業フルリモートにしなさい!」と言いたいわけではありません。

もちろん、在宅勤務・リモートワークの導入が、採用ターゲットにとって大きくプラスに働く場面は多々あります。また、在宅勤務・リモートワークにも全く欠点がないかというとそうではありません。導入・運用にあたって課題は当然出てきますし、出社型のほうがその課題を解決しやすい場面も出てくるでしょう。

採用はもっと“個”に寄り添っていく時代になる

ダイバーシティと言ってしまえば、「結局それかよ」みたいに思われるかもしれませんが、働き方が多様化している現代社会だからこそ、採用も一人ひとりに合わせて柔軟に行うべき時代になってきたように感じます。

同じ会社に勤めていても、職種が違えば働き方は異なりますし、役職や年齢が違えばその人のライフステージや家庭環境も異なるのが当たり前。一昔前までの日本では、全員が同じように右向け右で働いてきた時代でしたが、今はもう違います。

ビジネスサイドとエンジニアサイドで採用を分けていたり、働き方を変えていたりする企業もちらほら増えてきていますが、もう何段階か踏み込んで、採用する人の職種・役職・ライフステージ・家庭環境・心身の状態などを考慮して、その人が100%パフォーマンスを発揮できるような働き方に歩み寄って行く必要があるのではないでしょうか?
もちろん、採用される側も「企業が全部用意してくれる」と思って何もしないのではなく、自分が出せる価値をアピールして、その対価として自分が最も価値を出せる環境を交渉する必要があると考えます。

この記事を読み、「ただリモートワークを導入すればいいだけではなかったんだ!」という経営者・採用担当にとって何かしらの気づきがあれば嬉しい限りです!

ちなみに弊社でも絶賛採用しておりまして、もうすぐ1歳になる娘を育児中の僕も家庭環境などを理解してもらって、柔軟に働かせてもらってますので、事業内容やミッション・バリューに共感した方はぜひご応募ください!

[ファインディ採用ページはこちらから] 
https://careers.findy.co.jp/


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