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ジブリ映画『紅の豚』をイタリア人が見た感想

こんにちはタケディーナです。
みなさん、お元気でしょうか。

少し前にNetflixイタリア版でジブリ映画が見れるようになりました!
(確か、欧米で見れるようになった気がします)​
そこで今回は、イタリアが舞台になっている「紅の豚」について書きたいと思います。

イタリアでのジブリ映画やアニメの人気度

ジブリ映画のことは、海外の皆さんはほどんど知っていると思います。
今や世界のジブリですね。
元々、アニメ=子供が見るもの、という概念を持った海外の人たちも少なくないと思います。
実際、イタリア人の夫もそう思っていたそうです。
本人曰く、日本のアニメの素晴らしいとのこと。
理由としては、子供だけじゃなくて、大人も楽しめる、色んなバラエティがあるという点だそうです。
その世界的な代表作がジブリアニメなのでしょうね。

余談ですが、夫は、北斗の拳を見て育ったそうです。北斗の拳を見ながら、大人のイタリア人たちが「シュウ様〜〜!!」(シュウ様、人気高め)とみんなで叫んでる姿は、中々興味深いものがありました。
そう、日本のアニメは大変人気です。今でも日本のアニメが放送されています。街で、おじさんがドラゴンボールのTシャツ着てたりします。
ブラジルでは男子の間でドラゴンボールが大人気だそうで、ブラジルの友達が「え?ドラゴンボールは、ブラジルのアニメでしょ??」と言ってました。それは違うと否定しましたが、日本の裏側でもそれくらい日本のアニメが根付いてるそうです。

日本人にとって漫画・アニメは文化であり、生活の一部ですよね。
私も漫画・アニメを見て育ち、今でも大好きです。
日本のアニメは、世界どこ行っても有名なのではないでしょうか。

スタジオ「ジブリ」の発音

イタリアではスタジオ「ジブリ」を「ギブリ」と発音します。
どうやら、オフィシャル的にそうなってます。
英語表記で、STUDIO GHIBLI  と表示されているので、そのままイタリア語読みすると、GHIが  の発音になるので、そのまま、「ギブリ」と呼ばれているようです。 
イタリアの人たちと話してて、みんなギブリ、ギブリと言っていて、
話の折を見て、実は日本ではジブリって言うんだ・・・。と言ったところ、「ええ〜〜〜〜!日本では、って、日本人がギブリじゃないって言うんだから、本当はジブリなんじゃん!!」ってみなさんショックを受けてました。
それは、ジブリの英語表記が、GHIBLIですから、イタリア人がそう読むのも仕方ないですよね。
ちなみに、イタリア語の発音で  の発音もあります(GI)。間にH が入ると、ギ になるのです。

「ポルコ・ロッソ」

ちょっと前置き長くなりましたが、本題の映画の話です。
「紅の豚」の英語タイトルは、『PORCO ROSSO』。
イタリアでも、そのままポルコ・ロッソです。
世界大恐慌の時代のイタリア、アドリア海の飛行艇乗りのお話ですよね。
「紅の豚」はイタリア人から見ても、時代背景とアドリア海の描写が大変素晴らしいそうです。
絵を見て、アドリア海だと想像できるくらいだそう。
(映画やテレビでイタリアの景色が写っていると、これはどのあたりの地域とかわかるらしいです)
そして、ポルコの飛行艇が壊れてピッコロじいさんのところにミラノに持っていく時のミラノの様子。1920~30年代の街の色合いや雰囲気、大体どの辺りのエリアがわかるくらい、ちゃんと描かれているそうです。
アドリア海はとっても綺麗でカラフルなのに対して、ミラノはダークカラーで描かれているのは、その当時の時代背景をよく表してるとの事。
ファシスト政権に非協力的なポルコについても、その時代の政治的背景も描かれていると言っていました。
時代背景や描写、メインストーリー諸々含め、イタリア人からみてもイタリアを舞台によく描かれた作品だそうです。
イタリア人、ママとパパからみても、楽しめたみたいです。
(世の中にはイタリアを舞台にしながら、イタリアじゃないところで撮影されたり、撮影している場面がチグハグになっていたり、時代背景や名前の付け方云々、イタリア人にとっては納得のできない物もあるらしいです。)

日本で見る「紅の豚」とイタリアで見る「ポルコ・ロッソ」
新たな発見が多くて、私も改めて楽しむことができました。
夫も、画面を止めながら、ココ!と、”すごポイント”を説明してくれました(全部は覚えてません、、、笑)
もちろん映画中でポルコが言うあの台詞も、見ながら言いましたよ。

『飛ばねぇ豚はただの豚だ』

男らしいクールなポルコにイタリアで再び会えてよかったです。

レオナルド・ダ・ヴィンチ記念国立科学技術博物館

以前に1度行ったことがあります。
この博物館に、紅の豚に出てくるような飛行艇が展示されています。
もし、イタリアに来る機会があったら是非行ってみてください。
ポルコを近くに感じられるかもしれません!
https://www.museoscienza.org/it

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追記:トップのポルコの絵はイタリアで公開された時のポスターと同じ絵です。タケディーナ作ですが、気に入っていただけたら嬉しいです。
それでは、また次回お会いしましょう!


タケディーナ拝


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